先日の東京旅行でこんなことがあったんですよ。
私、先々回の記事で「今回の東京旅行の目的はホテルニューオータニでロト予想」云々と書きましたが、あれはハッキリ申しまして冗談です。ホントの目的は神田のとある喫茶店で珈琲飲むことだったんです(マジすか)。いや、これははっきり申しましてマジです。
新幹線で3万近く使い、その目的は一杯の珈琲。
そのお店は、自称珈琲・喫茶店通の私が個人経営の理想とする喫茶店なんですよ。
銘窯のカップ、生花、オールドクロップ使用のネル抽出、洗練されたインテリア、そして一人の従業員を始めマスターが穏やかで礼儀正しい…
まさに旅の目的はここでいただく一杯の珈琲。そしてくつろぎ。そしてベイクドチーズケーキ、そしてレアチーズケーキ(2コも食べたのかっ)。
ゴホン‥話を最初に戻します。
こんなことがあったんです。
その理想のお店、私が訪れたのは3回目。で、私は訪れる都度、珈琲豆を購入してるんですね。
で、今回も豆をいただきたく、そこの礼儀正しい従業員の女性に「珈琲豆、○○と□□、200グラムずつくださいな」(って森の姫かっ)と頼んだんですよ。
で、それを聞いたマスターは「いつもありがとうございます」と豆を丁寧に包んだんです。
私はお金を支払い、翌日家に帰りました。
で、袋をあけると、豆が100グラムずつしか入っていないではありませんか。
従業員の方は200ずつ計400グラムの代金を請求書に書き、マスターは100ずつ計200グラムの豆を包んだということなのです。
で、自宅でそれに気づいた私、対処に迷いましたよ。
電話して伝えるのはお互い気まずい関係になるかもだし、また、セコい感じもしないでもない。伝えないのも何か釈然としない。いや、千数百円の金額くらいなら、豆、最初から倍の値段だったんだと思うのも一法とも思いました。
でも、やっぱりのちのち、同じような誤りをあのすてきなお店がするのはいけないぞ、と思い、私は電話したわけなんですよ。
そしたら、電話に出たマスター、いきなり「先日は失礼いたしました。夜伝票を整理していて気づきました。お電話いただいてほんとうによかったです。ほんとうに‥」とおっしゃったんですよ。
あのときは、電話してほんとよかったなと思いましたね。
まさに「案ずるより産むが易し」でしたよ。あのことわざは本当です。あのままモヤモヤと案じ続けていたらあの喫茶店の思い出に小傷がつくところでした。
で。話は続くんです。
先日の電話で、私は「豆は不要、値段の何倍も価値あるおいしい珈琲でしたから」と断ったのですが、マスターは「不足分の豆は宅配便で送らせてください。」とおっしゃいました。
で、今日、豆が届いたんです。不足分の3倍の600グラムの豆が。
画像はその感動の珈琲豆です。
『このお礼はあとで手紙とかでしようかな、どうしようかな』と思いましたが、こういうお礼、対処はスピーディーなのがいちばんです。間違いなく。伸ばせばハッキリ申しまして絶対マズいです。簡単でもお礼は早ければ早いほどいい。案ずるより産むが易し。アクションがいちばん。
電話しましたよ。
私、前回、5月の連休前の話ですが、マスターが連休中に私の地域に桜を見にいらっしゃる話を伺ってたんですよ。で、「機会があればご案内いたしますよ」とお伝えしてたんです。
先日、やはりマスターは連休中、桜を見にいらしていたことを知りました。
あの正直で誠実なマスターに、機会があれば、ほんとうに、私の地方の見どころを案内できたらな‥と思ったりしています。