2023/12/13 Wed 00:54
「現役ドラフト」で的確な補強ができた球団はどこだ?★他球団の編成担当者は「ヤクルトと西武の放出選手には驚いた。まだ戦力になるのに」…の巻





話題:プロ野球







■“納得度”が高かった球団は

12月8日にプロ野球の「第2回現役ドラフト」が行われた。

昨年に続いて1巡目で終了し、合計12人の選手が移籍することになった。

昨年移籍した選手の中からは細川成也(DeNA→中日)が24本塁打を放ち、大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)も12勝をマークして、阪神の38年ぶりの日本一に貢献した。

今回移籍した選手からも彼らのように大ブレイクするケースが出てくることが期待される。

「現役ドラフト」で的確な補強ができた球団はどこだったのだろうか。



現役ドラフトの“納得度”が高かった球団は巨人だ。

巨人が放出した北村拓己は2020年から2年連続で50試合以上に出場して、内野陣の一角として存在感を示したが、それ以降、中山礼都や門脇誠という若手の台頭があって、一軍の出場機会が減少。

今年は27試合の出場でわずか7安打という寂しい数字に終わった。

それでも二軍では3割を超える打率を残し、出塁率と長打率も4割を超えるなど、実力的には一軍クラスであり、まさに“飼い殺しを防ぐ”という現役ドラフトの狙いにマッチした選手といえる。

現役ドラフトの指名順は、獲得を希望した球団が多い選手を提出した球団からスタートとなるが、北村を希望した球団が最も多く、巨人は12球団でトップの指名権を獲得した模様だ。←このルール、いいね!( *・ω・)ノ

北村は巨人を通じて、以下のコメントを出している。

「ジャイアンツでは、素晴らしい監督やコーチ、チームメイトに恵まれ、かけがえのない時間を過ごさせていただきました。そして何より、いつも温かい声援をいただいたファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。お世話になったジャイアンツに恩返しができるよう、また、これからお世話になる東京ヤクルトスワローズの力になれるよう、一生懸命頑張ります。引き続き応援をよろしくお願いします」



■巨人が獲得した「阪神ドラ1」

そして、巨人が指名した選手が、前阪神・馬場皐輔だった。

馬場は2017年ドラフト1位。

“外れ外れ1位”ではあったものの、2球団が競合した大型右腕だ。

2020年には32試合に登板して2勝9ホールド、2021年には44試合に登板して3勝10ホールドをマークするなど、中継ぎとして活躍している。

2022年には大きく成績を落としたが、今年は19試合で2勝1敗、3ホールド、防御率2.45とまずまずの成績を残した。

リリーフで登板した18試合に限れば、16試合で自責点0と安定した投球を見せていた。

「現役ドラフトで読売ジャイアンツに移籍することになり、自分にとっても凄くチャンスだと思うので、今は気持ちを切り替えて、しっかり新天地のジャイアンツでチームに貢献していきたいという思いです。ドラフト1位で入団させていただいて、6年間、これまで阪神タイガースに育てていただき本当に感謝しています。今度はジャイアンツの一員として、伝統の一戦でタイガース相手に全力で勝負する姿をファンのみなさんに見せることができるように、頑張っていきます。これまで応援していただき、本当にありがとうございました」(馬場が阪神を通じて出したコメント)

巨人の救援防御率はセ・リーグでも圧倒的な最下位で、来季に向けてリリーフ陣の整備が大きな課題となっている。

今オフは、ここまでにオリックスから金銭トレードで近藤大亮、ソフトバンクから交換トレードで高橋礼と泉圭輔を獲得した。

それでも、安定した中継ぎが十分だと言えないだけに、馬場の加入は大きなプラスとなりそうだ。



■“実質的なトレード”

チームにとって惜しい選手を放出したものの、現状を考えるとプラスに転じる可能性がある球団が、ソフトバンクと日本ハムだ。

現役ドラフトの結果、前ソフトバンクの水谷瞬と前日本ハムの長谷川威展が、所属チームを入れ替わる“実質的なトレード”となった。

水谷瞬は2018年のドラフト5位でソフトバンクに入団。

一軍出場経験はないものの、今年は二軍で自己最多となる83試合に出場するなど成長に兆しを見せている。

193cm、99kgという大型選手でポテンシャルの高さには定評がある。

移籍先の日本ハムの外野陣は、万波中正が今年ブレイクしたものの、それよりも若い支配下の選手は今年のドラフトで指名した宮崎一樹(3位・山梨学院大)と星野ひので(5位・前橋工)しかいない。

水谷にとって、お手本となりそうな万波がチームにいる点もプラス材料になるだろう。

「ホークスで活躍したかったという思いや寂しい気持ちがありますが、新しいチームで野球選手として成長するチャンスをいただいたと前向きに考えています。日本ハムは、自分と同世代の選手が主力として試合に出ている印象がありますので、チームに入ればやってやろうという気持ちが高まっていくと思います。これまで福岡のファンの皆さんにはたくさんの声援をいただきました。結果で応えられず申し訳ない気持ちがありますが、新しいチームで活躍できるよう頑張りますので、これからも見守っていただければ嬉しいです」(水谷がソフトバンクを通じて出したコメント)



■活躍の余地は十分

一方、ソフトバンクにとっても、長谷川の加入は大きな補強になったといえるだろう。

長谷川は2021年のドラフト5位で、金沢学院大から日本ハムに入団した。

一軍では昨年2試合、今年9試合の登板に終わっているが、通算11試合の登板で防御率0.87という結果を残している。

また、二軍では今年34試合に登板して8勝をマークし、防御率は3.00、42回を投げて43個の三振を奪った。

長谷川自身も日本ハムを通じたコメントで、移籍先での活躍を誓う。

「ファイターズファンの皆様、2年間という短い時間でしたが温かいご声援ありがとうございました。エスコンフィールドでのたくさんの応援はとても力になりました。また、酷暑の鎌ケ谷に来ていただいて熱い応援をしてくださったファンの皆様、忘れません。北海道の街で声をかけてもらったことや、タオルやユニフォームを着て応援してくださる姿はとても嬉しかったです。ファイターズファンの皆様に活躍している姿を見せられるようにこれからも頑張ります。本当にありがとうございました」

移籍先のソフトバンクは、セットアッパーのモイネロが先発に転向する予定で、実績がある嘉弥真新也は自由契約となり退団した。

左の変則投手である長谷川にとって、十分活躍の余地はありそうだ。

一方で、筆者が補強ポイントにマッチしない結果に終わったと感じた球団もあった。

なかでも疑問の声が多く出ている球団が、ヤクルトと西武である。



■12人のうち6人は1年で自由契約

他球団(セリーグ)の編成担当者は、以下のように指摘する。

「ヤクルトは投手陣が手薄なのに、リリーフで実績のある梅野雄吾(※中日が獲得)を出したことには驚きました。今年の状態は確かに良くなかったですが、年齢的にも若いですし中継ぎであれば、まだ戦力になりそうですからね。しかも、ヤクルトが獲得した選手は、野手の北村拓己(前巨人)です。リストに残っていた投手よりも、北村を評価したようですが、ヤクルトの本音は、本当は投手が欲しかったんだと思います」

さらに、こう続ける。

「それ以上に、驚いたのが、愛斗(※ロッテが獲得)を出した西武です。西武には、蛭間拓哉や長谷川信哉ら若い外野手が台頭しつつありますが、守備がうまく、打撃ではパンチ力を兼ね備えた愛斗を放出するとは、予想外でした。その代わりに、西武が獲得した中村祐太(前・広島)は、パ・リーグの他の投手と比べて、球威不足は否めない。中村にとっても、投手陣がしっかりしている西武より、投手が手薄な球団に行った方がよかったように見えますね」

梅野はプロ3年目の2019年に68試合に登板して2勝、4セーブ、28ホールドをマーク。

今年は確かに成績を落としたが、その後も2度シーズンで40試合以上に登板しており、通算74ホールドを誇る。

年齢は今年で24歳と若く、確かにヤクルトが放出したことは、疑問が残った。

また、前出の編成担当者が話すように、西武の先発投手陣は高橋光成や平良海馬、今井達也が二桁勝利をマークしている。

隅田知一郎と松本航も100イニング以上に登板しており、加えて、今年のドラフトで即戦力の期待がかかる武内夏暉(国学院大)と上田大河(大阪商業大)の大学生投手2人を獲得するなど、層の厚さを増している。

この投手陣のなかに、中村が割って入ることは容易ではない。

冒頭で触れたように、細川と大竹はブレイクした一方で、昨年オフに移籍した12人のうち半数の6人は1年で自由契約となっている(※ソフトバンクの古川侑利と、日本ハムの松岡洸希は育成再契約)。

今年の現役ドラフトで獲得した選手を最大限に生かし切るチームは、どこになるのか。

新天地で活躍を期す選手のプレーにぜひ注目して頂きたい。

(週刊新潮発)








>現役ドラフトの指名順は、獲得を希望した球団が多い選手を提出した球団からスタートとなる


↑だから、12球団でトップの指名権を獲得したいがために、まだ使える選手を放出してしまうのかも。

ヤクルトが梅野雄吾選手を現役ドラフトに出したのも、そのせいかも。( ̄ー ̄)

代わりに、巨人の北村拓己選手を獲得。

北村にとって、ヤクルトでは出番が増えそうだから、現役ドラフト万々歳かも!?

でも、24歳の梅野を出したのは惜しい。(´д`|||)

これでV奪回できるのか、ヤクルト?

埼玉では、阪神優勝の恩恵はなかった。

来年はヤクルト1000の安売り、あるか?

あるか?( ´∀`)ニヤニヤ



ブー(^0_0^)



(^^)/(^^)/











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