ハローハロー、私が愛されていた世界へ 私が愛した世界より



憎い。

こんなにミソジニーにまみれたこの国が、システムが、憎い。

お前らのせいだ。
お前らのせいで。



でももう戻れないよ。

私は尊厳を取り戻した。
飼い慣らされて、目隠しをされた羊から、一人の人間に戻ったんだ。
こちらからそちら側に戻ることは、もうできない。
視覚を、聴覚を、心を殺すことはできない。

安い肥料を、それをありがたがるようにしつけられ、どこかクソだと疑いつつも享受してきた。
支配者が支配しやすくするためにこさえた基準に自分を照らして、自己否定や歪んだ肯定を繰り返してきた。
傷ついて、価値を感じられなくなって、自分を嫌いになっていった。

でもそんなものはクソの間違いだと気づかされた。

目が覚めて、真の茨と戦うことができるようになった。



何も知らず、自ら思考してるつもりで支配者の基準に踊らされ、自己否定し、それを再生産し、安い肥料だけを頼みに、表層だけを繕い生きていく。

そりゃ、考えないんだから、ある意味楽だよな。

でももうそこには戻れないんだ。
戻れないんだよ。
私は人として生きて、死にたいのだから。