それでもいいと思ってたの。

自分の気持ちがわからない。答えをまだ出せない。

昨日賭けをした。

お義母さんが働いてる病院だと優先的に対応してくれるとのことで、旦那と朝からインフルエンザの予防接種をした。病院に行く時の電車の中や、歩いてる時にやんわりと離婚を考えていた。
予防接種が終わったら、9時半だった。日曜の9時半って普段のわたしだったらまだ寝てる時間だった。ただひたすらに眠かった。完全に朝活というやつだった。
誕生日プレゼントを貰ってなかったので買いに行くことになった。なのでショッピングセンターがある隣の駅に移動した。そこは付き合って初期の時によく行ってたところだった。あの頃は真っ直ぐに好きだった。今も旦那のことは好きだけど、あの頃の「好き」と違う。

おしゃれな音質もいいスピーカーを買ってもらった。ジェラートピケのパジャマと悩んだけど、家電にした。かずきが「これで音楽を聴く度にかずきを思い出しなよ」と。

そのあとバーガーキングでハンバーガーを食べた。ハワイに行った時は英語で注文するのハードル高そうで行けなかったねぇと和やかな思い出話をしながら、ハンバーガーを食べた。そしてわたしはこのあと何をするかを考えて賭けをした。食べ終わって、このあとどこに行こうかと悩んでいるかかずきくんに、

今からラブホにいこう
と、提案した。

そしたらかずきが「ええ、な、なんでそんな事言うの?いきなり、、?」いやだよ、気分が乗らないよ。そういうのするために、今日さあちゃんと出かけたんじゃないよ。だめだよ、そういうの今日はできないよ。

と、困って断っていた。
「いいじゃん!いこうよ!もしかしたら場所を帰ればわたしも気持ちが変わるかもしれない」と、しつこく誘った。
でもできない、、、だめだ、、
というので「わかったよ!じゃあ帰ろう〜」ってわたしも引き下がって帰ることになった。日曜日、昼の12時の出来事だった。

2人で家に帰る帰り道、かずきが言った。
「今日さあに誘われて、すごく嫌だった。できない、って思った。昔の俺だったら喜んでホテルに行ってた。もうお前に対してそういうの出来ないのかなって思った。家族になることってこういうことなのか、好きが変わってしまったのか。初めてお前の気持ちがわかった。ずっとこんな気持ちだった?ずっと俺に誘われて嫌々ながらやってた?痛いって言ってたもんな…こんな気持ちでやってたのかと思うと辛い思いさせてた。ごめん。もう俺たちは終わりなのかな。」

なんか初めてかずきに気持ちが伝わって嬉しかった。離婚届を役所から貰って帰ろうかなと思ったけど、考えるのに疲れたからそれは辞めて、手を繋いで泣きながら2人で帰った。
ベットで一緒に寝た。おやすみって言って抱きながら寝た。夕方に起きて一緒に買い物に行った。
帰り道、ペットボトル4本と5キロの米を買ったので、かずきは先に自転車に積んでピューーっと帰っていった。
わたしはノロノロ歩いて帰った。
そしたら花火が打ち上がった。振り返って空を見た。11月の花火だった。近所の小学校で何かイベントをやってたみたいで、何発もデカい花火が上がっていた。
今年初めて花火を見た。8月の花火大会はかずきといけなかった。
ああ一緒にみたかったなって思った。

まだまだ寄り添えそうかな、別れた方がいいのかな。まだまだ考えている。