会社の帰りに
後ろ姿と歩き方が
そっくりな人を見つけた
案外足が長くて
姿勢は良いくせに
ゆっくりゆっくり歩く
顔は少し上を向いていて
ふいに横を見たりする
そんな一つ一つを
鮮明に覚えているよ
全然知らないひとに
あの頃の君を重ねてしまって
また泣きそうになるあたしは
いつまで君を想うのだろう
会えない事実と
会いたい気持ちは
決して交わることもなく
ただただきれいに
平行線へと伸び続ける
そんな日々に
斜線を入れてくれるのは
おそらく君じゃなくて
期待を捨てたくて
捨てきれなくて
こうしている間にも
見えない距離は
どんどんどんどん広がって
君はまた遠くなる
そしていつかほんとに
見えなくなって
君を求めなくなるのだろうか
それとも変わらず
届かないことを知りながら
手を伸ばし続けるのだろうか
どちらにせよ
あたしは
君を 、
話題:忘れられない人
どんな気持ちで
いればいいのかわからない
例えば、
もしも、
もしも戻れたとして
それではきっと
何一つ変わらない
何一つ変えられない
同じことで苦しんで
同じ終わり方を迎える
まぁ、
そんな予想をしたところで
彼には
好きな人がいるわけで
そうなるとその悩みなんて
全くもって意味を無くす
やっかいなのがここからで
あたしはそれでも
彼のことが好きで
たまらない
もはや忘れる気すらもない
こんなにも好き
だからこそもう戻りたくない
そんな感じだから
どういうスタンスで
いるべきなのか
わからない
もう
いっそのこと
意地とか計算とか理想とか
矛盾とか未来とか意味とか
恐れとか形とか気持ちとか
全部、
全部捨てて
会いに行けたら
どんなにいいだろう
だけど今のあたしは
そんな云々に守られている
きっと、とても
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