久しぶりの日記ではありますが、今回はかなりふざけたネタをつづります。
我が子いじり倒したいので、かなりキャラ崩壊+ホモネタ使用してます。
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やんちゃで空気読めない男、藍の提案によって急遽、空鏡学園で肝試しが開催された。
突然の提案にも、カリスマナルシストな生徒会長こと東條院煉夜は快諾した。むしろ彼の方がノリノリだったともいえる。
そして蒸し暑い夏の夜、肝試しが開催された。
……余談だが、煉夜は派手でかつリアルな演出を生徒会費とポケットマネーでしようとしたが、少々短気で神経質な双子の弟、又、風紀委員長の美夜の説得(実際はほぼ戦争だったが)によって、在り合わせのもので行われた。
脅かす側、脅かされる側は互いに交代しつつ執り行われた。
ちなみに、アンケートをとって一番脅かした者には生徒会長、風紀委員長からとっておきのものが貰えるということで、生徒たちは在り合わせの小道具でいかに脅かそうかと躍起になっていたりもする。
そうこうしている内に、司と飛び入り参加したアリスが脅かされる順が回ってきた。
「――ううっ。夜の学校ってだけでもうこわいよ、アリスちゃん」
「そ、そうですね。司さん……」
ビクビク震え、お互い腕をしっかり組み合いぎくしゃくと会話しながらも進んだ。
「……そ、そういえば!」
「は、はいい!」
「もうそろそろ、だよね?」
「は、はいぃ……」
「もしかして、リオく……あっ。楓くんがおばけ役だったりしてね!」
「だと、いい、です」
「ふふっ。楓くんって、アドバイスは上手いくせにいざやれって言われると、慣れないからアキとかに相談してそう。あーでも、アキはアキでやる気なさそうだったなあ」
「蓮見さんは――」
アリスが固まった。司が持つライトの光の先にゆらりと立つ人影。
だがよく見てみると、見慣れた後ろ姿。
「――ま、ますたあっ!」
「っ楓くん!」
アリスは喜びのあまり駆け出した。腕を組んでいた司も引っ張っられつつ、彼の背中に二人でダイブしようとした。
「マスター? 楓? それってもしかして」
………が、
「――ひっ」
「あ、あああぁぁぁああああぁあッ!! マスターがああああああっ」
のっぺらぼうならまだわかった。
しかし彼がかぶっていたのは巷でやたら騒がれてる“ホモくれ”の面。
彼の黒髪が面にかかり揺れていて、不気味で、何よりすごく、とてつもなくすごく悲しくて、二人は気絶した。
その日の肝試し大会はクールな変人、図書委員長の萩宮惣太郎の優勝で幕をとじた。
† † †
翌日、お菓子を作りすぎたのでお裾分けしに司はリオの家を訪ねた。
昨夜、あのあとすぐに目が覚めた司はまだ人がにぎわう校門で、どことなくうきうきしている彼が――だが彼を深く知らない者にはそう見えないだろうが――きょろきょろと誰かを探していた。まるで悪戯が大成功した子供のように。
その誰かとは自分だと直感した司は、リオに気づかれないようそっとその場を去った。
正直、顔をあわせたくなかった。悲しくて。
きっと、昨日の熱が冷めたであろう今ならもう大丈夫だろう。
そう思ってインターホンを鳴らしたのだが、出迎えに来てくれたアリスの様子がどうもおかしい。
すごく気まずそうだ。
軽く挨拶を交わし、司は切り出した。
「リオくんは、今日も隠し部屋にこもって読書?」
「そ、それがです、ね……」
アリスはいつも以上に目を潤ませ、語りだした。
† † †
昨夜、帰宅したリオ(なぜかしょぼくれていり)とアリスを待ち構えていたのは、いつも以上に無感情で無機質で無関心という言葉で綺麗な顔を彩るシルヴィスだった。
「やあ……来てたんだね、シルヴィス」
リオは涙をこらえるように笑いながら語りかけたが、何の言葉も返ってこない。それどころか、非常に冷たいオーラを醸し出している。
リオから冷や汗が伝った。
「……坊っちゃん」
いつもは「頼むから坊っちゃんはよせ」と言ってるのだが、言えなかった。言葉が出なかった。
「ふざけた催しにアリスを参加させ挙句、ふざけた小細工でふざけた脅かし方でアリスを気絶させたとお聞きしました。その上男色に目覚めたとも……」
シルヴィスは表情を一切変えない。なのに、纏うどす黒いオーラのせいで目が据わっているようにも見える。
いよいよ冷や汗が滝のように流れてだした。
「い、いや待て誤解だ。俺はのっぺらぼうの面をかぶったつもりだったんだ! ……なのにすり替えられてて……ハメられたんだ!」
シルヴィスは片手で目を覆いぶつぶつと呟きだした。
「ハメられた、とは……坊っちゃん。夜とはいえ現代の幼児はまだ就寝していない時間に、ハメられたとは……ハメられた、なんて、下卑た……しかも私ならまだしもアリスの前でこうも下卑た言葉……」
どうやらシルヴィスの頭にはもう、リオがホモに走ったということで処理されているらしい。
しばらくの間。静寂に満ちたそれはリオの心拍数を急上昇させるには十分だった。
指の隙間から、ほの暗くも鋭利な光を放つ藍色が覗いた。
「覚悟は、出来て御出で?」
それからシルヴィスは否応なしにリオの首根っこを掴み、手短にあった鏡から鏡界へ入りシルヴィスのとっておきの部屋へと連行されたらしい。
アリスはうまく割りいることができず、ただひたすら傍観することしかできなかった。
† † †
「あ、あれから一晩たった今も……帰って来られない、です。う、ううぅっ」
「だ、大丈夫だよ! ちょっと長く説教されてもリオくんに甘いもの……そう、チョコレートとか! あげればまた元気になるよ」
「うっ……は、いいい」
「ね、だから今からでも何か作ろう?」
「は……い!」
仲良く手を取り合い、司とアリスはリオを待ちながらたくさんお菓子をつくったのだった。
――しおしおに干からび乾燥しきったリオが帰還したのは丸一日経った、夜。
-完結-
あとがき
ぐだぐだだし、キャラ説明足りないし、そもそも読んでくださる方々にキャラ定着してないし。
かなり酷いしww
けれど書いてるモグリトウヤは相当楽しみました!
色々語りたいですがおねむなのでここらへんで!(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました!
追記におまけ