螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2014/12/30 Tue 16:57
10分構想(8回目)


話題:自作小説

「罪と罰と罰」

罪を犯した者は罰せられなければならない。

だから、私は罰を受けているのだろう。こんな寒い夜に一人でいるという罰を。


現在進行形で堕落している私は女であることを最大限に活用して、様々な男と関係を持ち、猫のような気まぐれさであちらこちらで媚を売って可愛がってもらっいる。

私とこんな寒い夜をともに過ごしたい男はたくさんはいなくても、何人かはいるのだ。
しかし、私はあえて一人でいる。

私には罪悪感があり、複数の男と関係を持つことがいけないとはわかっていても、やめることができない自身を強く嫌悪している。

だからこそ、一人でいるという罰を与えているのだ。自らが自らを罰する。
それがまた心地よい。
ああ、私は酔っている。そんな自分に。

罰が罰になっていないのを承知で、私は私を罰する。

身勝手な女だ、自分が可愛いだけの女だ。それでもさみしい。

空虚だ、ひたすら空虚だ。


私は一人だ。

わざわざ、自身で追い詰めなくても最初から一人なのだ。

たとえ誰かといても一人だ。ずっと。

生まれた時から決まっていたことだ。

私は生まれながらに罰を受けていたのだ。

窓を開けた。

私は堕ちる。深い闇へ







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