大きな手術をした父だが、麻酔が切れるや否や、点滴やら輸血やらの管を触り始めた
「足が痛い」
「尻が痛い」
「起き上がれない」
「動けない」
「今から帰る」
遂に片腕をベッド柵に拘束された父
とりあえず夜も母が付き添う事に
看護師「奥様も疲れますから泊まりは今夜だけでいいですよ。後は大丈夫ですから」
で
今日、
母を迎えに行った妻
「夕べは点滴外したらしいの。‘今夜も出来れば付き添いを’、だって。私夜勤だからお母さん病院に連れて行くから。あなた仕事帰りにお母さんの明日の朝のおにぎり届けてね」
「了解、了解」
病院に行くとベッド柵に両手を縛られた父だが命には代えられない
母「動くな、って言っても全然言うこと聞かん、畑仕事より疲れるよ」
分かってはいるが、これが認知症なのである
やるな、おぬし!