バスの中で、後ろ姿が亡き父にそっくりのおじいさんに出会った

とりとめもなく、父との想い出にふけった
もし、本当の父だとして、お父さん!と呼び止めて何をするんだろう…

家に連れ帰っても、家には猫がいるので、くさいくさいと騒ぐに違いない

父は晩年、認知症になってからわがままな子供のようになった

似ている人の後ろ姿はお洒落な帽子をかぶっていた 私はあれやこれや考えて、ため息をついていた
それでもお父さんを想い出して嬉しかったのだ