林木です。
めっちゃ久しぶりの世界樹W単体表記で驚いたろう。
俺も驚いた。もう10年前なんだって世界樹W。
えっ10周年!!!?? 書かなきゃ(使命感)
って感じで、できました。

・台本形式
・ほぼほのぼのとちょっとのギャグと懐かしい面々
・書いた後の林木「ハロウィン要素薄!まあいいか」


















◆まだ室内

フィデル「……うっし、これで良し! どうだレナ、きつくないか?」
レナータ「ん〜〜〜(のびのび) だいじょうぶ! フィデルありがとー!」
シキ「試着の時から思ってましたけどやっぱレナータさんに似合いますね〜!」
スズト「まぁレナは元からかわいいしな!」
シキ「素材が良いんですよね素材が」
スバル「激しい同意」
レナータ「わたし レナータ! ほめても聖印しか出ないよ」
シキ「なんの耐性上げる気なんですか」
レナータ「炎」
シキ「炎かぁ…」

フィデル「しかしよ、今回は随分となんか…ローコストな感じだなァ? レナータの服だけは作ったけども……俺が」
スズト「レナの服以外は店で売ってんの買ったやつだしな!」
フィデル「ていうかシキもそんな簡単な感じたぁ驚いたな?」
シキ「ん? ん〜、ニールさん居ないですからねえ、ハロウィンの空気を皆さんと吸えれば今はそれでいいかなぁって」
スバル「ああ……確かにこの日はニールとシキはセットで居たな……」
フィデル「まぁシキが良ければそれで良いンだけどよォ」
シキ「あと俺自身はあまり手先が器用じゃないんでお洋服作れないですし……」
スズト「えっ、シキが着てるヤツってニールが作ってたのか?!」
フィデル「あぁ〜、そういやこの時期の前は自室に籠ってる事が多かったなぁ……シキも一緒に」
シキ「まあ俺の役割は全体を見てのアドバイスと、話し相手と時間管理ぐらいでしたけどね」

レナータ「シキは着替えないの?」
シキ「ん? 俺はですね〜…」(マントヌギヌギ)
スズト「えっここで? あっちで着替えないでいいのか?」
シキ「まぁまぁまぁ」(上着ヌギヌギ)
フィデル「(改めて見ると厚着だな……レナほどじゃあないにしても)」
シキ「これをかぶって(帽子ポス)、以上です!」ドヤ
レナータ「……帽子だけ?」
シキ「めっちゃ安上りでしょ? 異国の軍帽風の帽子なんですって!」
スズト「でも脱いで被っただけなのになんか、なんか全く別の恰好に見えるな!」
シキ「おっ、スズトさんお目が高い! オメガルビーとアルファサファイア!(?)」
スズト「やったー!!(?)」
レナータ「?」
フィデル「?」
スバル「?」

スズト「俺も着替えおーわり! つっても中はほとんど普段着だけどな」
シキ「にしてもスズトさんホントにそれでよかったんです? パジャマとして売ってたやつですよねソレ?」
フィデル「(ギリ子供用のな……)」
レナータ「きょうりゅう!」
スズト「今年はコレでいいかな〜って! あんま迫力あって周りがビビるのもアレだし……」
スバル「まぁスズトはビビる側だがな」
シキ「そうですねぇ〜、最初のハロウィンにニールさんと俺でマジの仮装したら危うく泣かせる直前でしたし」
スズト「rrrっせぇ!(巻き舌)」
レナータ「アレこわかった! 二度としないで」
シキ「えっ、す、すいません……」
スズト「……あとさ、パジャマで外出歩いても許されるって貴重じゃね!? って思って」
フィデル「た…確かに!!」
シキ「じゃあ来年は皆でキャラ物パジャマでも着ましょうか!」
フィデル「最年少17の男たちだけでそれはキツいって!!」
レナータ「皆がやるなら わたしもやるー!」
スバル「……」

スバル「(えっ、俺も着る事にされてるのか?)」



レナータ「はやくっ、はやくっ」ワクワク ワキワキ
フィデル「そんなに急がなくてもハロウィンは逃げねえって!」
スズト「でも時間は過ぎるだろ? ハロウィンは今日だけなんだぞ!」
フィデル「お、おお……まぁ、確かに……」
シキ「急な正論にたじろいでいらっしゃる」
レナータ「はやくいこ! はやくーっ!」ワクワクワクワクッ!
フィデル「ちょ、ちょっと待てって! スバルがまだ着替えてねェだろ!」
スバル「ん、俺は上から着るだけだからすぐ終わる。でもまあ、待ちきれないなら先に行っても――」
レナータ「わたし レナータ! 先に行くー!!」ドヒューン
フィデル「ちょっ!?」
スズト「だぁーっ! 突然の全力疾走はやめろっていつも言ってるだろー!!」(追走)
フィデル「のあっ、あの2人だけはマズい!! 後で合流しようなスバル!!」
スバル「あ、ああ……」
シキ「じゃあ俺はここに残ってスバルさんと一緒に行きますね〜!」
フィデル「よろしくなーーー!!」(挨拶しつつ追走)

スバル「…………」ポカーン
シキ「……話が早いのも考えものですか?」
スバル「……まあ、悪い事ではないんだろうが……、さっさと着るか……」(取り出す)
シキ「んー……にしても、スバルさんは今年は…死神、で…いいんですよね? その恰好……」
スバル「……ああ。まさか俺がこの恰好をするとはな」モソモソ(着)
シキ「その、とても訊きづらい事を訊くんですけど……、本当に良かったんですか……?」
スバル「……此処(ミッディ・ティー)では俺はただのスバルで居られる、って事を思い出しただけだ。なんも嫌じゃないさ」スポ(顔と袖出す)
シキ「…………」
スバル「(あと安かったしな)」
シキ「……、……ああ、ああ! ああ〜〜〜! 確かにフィデルさんが言ってましたねぇ! あぁ〜、懐かしいなぁ〜!」
スバル「…………、……」(フードをグイ)
シキ「あの後スバルさんクッソ珍しく照れて逃げてましたよね〜、って あれ? どうしたんです?」
スバル「……、た、ただの思い出し照れだ」
シキ「んふふっ、ただのスバルさん可愛い〜〜〜!」
スバル「か、からかうな! 嫌いになるぞ」
シキ「……ふ〜ん、じゃあ今は好きでいてくれてるんですね!」ニマニマ
スバル「っ〜〜〜〜〜、ハロウィンのお前は嫌いだ!」プイ
シキ「普段の俺は好きでいてくれてるって事です?」
スバル「やかましいッ! 行くぞ!!」
シキ「んへへ…はぁ〜い!」ニコニコ



◆いざ お外!

スヴェン「えっ」
スバル「あ?」
シキ「おおっとお?」
ソフィア「シキ! それにそっちは、スバル?」
スヴェン「……」
スバル「……」
スヴェン「お前……その衣装どこで買った?」
スバル「……宿を出て下った先の、右手にある細い路地入った所の店」
スヴェン「…………やっぱそうかぁ〜〜〜」
スバル「ああ…………」
ダミアン「おっ、アンタらはミッディ・ティーの…ぉぉぉおおお?wwwww」
シキ「あっ、ダミアンさん!」
ラドミラ「こ、こんばんはぁ……」
スズト「スノードロップじゃん! 久しぶりだな〜!!」
ダミアン「だっはっはっはっは!!wwwwwwマジかよ!!www衣装ダダ被りって!wwwwwwwぶわッはっはっはっはっは!!!!wwwwww」
スヴェン「うるさいッ!! 好きで被ったワケじゃないんだよお互いに!!」
スバル「まあこういう事もあるだろう……市販だからな……」
ソフィア「むしろどうして今まで被らなかったのかが不思議なぐらいだものね!」
シキ「それはまあ、確かに」
ダミアン「やべぇ!これじゃあどっちがスヴェンだか判らねえ…って事もねーな! スヴェンの方がチビだしな!wwwww」
スヴェン「死をもたらしてやろうか!!?!?!??」
ラドミラ「ひえぇ!」ビビリ
シキ「形から入ったのに本物になっちゃう!」
スバル「俺はプラスチックで出来た大鎌もあるぞ」ヒョイ
スヴェン「何ッ!? 俺の時は売ってなかったぞ!」
スズト「スバルが買った時点で少なかったしな〜」
ソフィア「私達が買いに行ったの昨日だものね」
フィデル「そりゃ在庫無ェわ」

シキ「今回はムラサメさんいないんです?」
ダミアン「メディックのおっさんと留守番してる。アイツああ見えてインドア派だからな〜」
シキ「あぁ〜なるほど!」

レナータ「わたし レナータ! おかしちょうだい!」ピョンコ
ラドミラ「ひえーッ! オオヤマネコ!」
ダミアン「まあビビるわな」
ソフィア「ごめんね、私達ついさっき宿から出て来たばっかりだから まだ何も持ってないの」
レナータ「むむ!じゃあ…トリック?」
スヴェン「ん、ちょっと待て?(ゴソゴソ) あった、アメ一個だけだけども……」ヒョイ
レナータ「アメちゃん! じゃあスヴェンはトリック無し!」
ダミアン「それいつのアメ?」
スヴェン「さっきマティアスから貰った」
ダミアン「あいつハロウィンにアメくれるオッサンになったの?」
スヴェン「さあ…? というかレナータ、俺はトリック無しって言ったか!? ソフィアには――」
レナータ「がおー!! 食いちぎり!!」ハモハモ
ソフィア「きゃー! 食べられる〜!」ニコニコ
スヴェン「……あれなら、いいか……」
シキ「おっ、レナちゃん加減を覚えましたね」

スズト「ソフィアが着てるヤツもなんか見覚えあるな〜って思ったけど、それ俺も着たことあるヤツだ!」
ソフィア「そうなの? セットで売ってるからなんだかお得よね!」
シキ「どこでも売ってるしお安いしでお手軽ですしね!」
スズト「でも杖が結構壊れやすいから気を付けた方がいいぜ〜、俺のは帰る前に グニャッ!! ってなって戻らなくなったし」
フィデル「あれはレナと急にチャンバラし出したからだろ」
シキ「レナちゃんのだけは俺達で作ったやつだったから強度がダンチだったんですよね〜」
ソフィア「まあ値段相応って事よね、きっと。でも気を付けるわ! ありがとう!」

スズト「ダミアンは今回カボチャ削ってないのか?」
ダミアン「んぁ? あぁ〜、アレめんどいから今年はパスした!」
スズト「えーっ!! せっかく削んの上手いのに もったいねー!」
フィデル「スズトはダミアンが作るジャック・オ・ランタンをやたら気に入ってるよなァ」
ダミアン「マジ? 確かに毎回食い付いて来てくれるなとは思ってたけど」
スズト「そういやそうだな! 孤児院の頃にみんなで作ってたから思い出深いのかもしんねーや」
スヴェン「えっ」
ダミアン「えっ」
スズト「えっ?」
フィデル「あ〜、お前そういやァそうだったな」
スズト「うんまあ、そうだけど…? そんな驚く事か?」
シキ「まぁ……珍しくはないでしょうけど、本人から聞くと意外でしょうね」
フィデル「レナも竜のせいで家族全員失っちまってるしな、冒険者って大体そういうモンだろ」
ラドミラ「えっ」
ソフィア「えっ……」

ソフィア「レ、レナちゃん〜!」ダキッ
レナータ「わあ?! カウンターされた!?」
ラドミラ「(食いちぎりモードまだ持続中だったんですねえ…)」
ソフィア「私達スノードロップもいるからね〜…!」ナデナデ
ラドミラ「えっと、お、お暇な時とか遊びに来てもいいですからねえ」
レナータ「え〜? えへへ……友達ふえた! じゃあ今度 あそびに行くね!」
ソフィア「ええ、ぜひ来て! 歓迎するから〜!」ナデナデ

ダミアン「おおスズト…こんなに明るい子に育って……」ススス…(抱擁)
スズト「なんだよ急に!!」
シキ「俺も俺も! スズトさぁ〜ん」ススス(抱擁)
スズト「な…なんだよーっ!」(ちょっと照れ)
フィデル「じゃあ……たまには俺も乗るか……」スッ…(抱擁)
スズト「フィデルはいつも通りにツッコミしてくれよ!!」(照れ)

スヴェン「……、流れに乗り損ねたな」
スバル「…………まあ俺達は今は死神だから、安易に近付くのもな……」
スヴェン「ダブル死神は、ちょっとな……。そういう事にするか……」
スバル「ああ…………」