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僕を奪う

社交辞令って分かってはいても浮かれてしまうあたしはもうどうしよう。

うーん…どうしようも、無い。

最近脳内少女マンガで、本当に自分でも笑えてしまう。

200人座れる講義室でも、3秒で彼を見つけてしまう。体育になると、ボール以上に目で追ってしまう。赤い車が通ると、振り返ってしまう。かっこよすぎて話しかけられない。

どうしよう、もう!

なんて悶え苦しんでいたら、乙女すぎると友達に笑われまくった。
自分でだって、短期間にそれ程惚れてる自分にびっくりするしかない。

体育でぶつかって、顔を上げたらその人だった。よくやったな!って肩を叩かれた。ボールをキャッチしたあたしに笑ってくれた。
相手はゲームに夢中なだけで、覚えてなんていなさそうで、なのに。
悔しいなぁ。
あたしの頭はその日中そればっかり巡り巡った。

向こうから話しかけられることも、メールがくることも、あまり無い。

片想いなんやなぁって実感する。

手が届きそうになくて、あたしなんて釣り合わないやって怖じ気づく。

…だけど。
だけど、もうぐずぐずしてるのには飽きたから。

毛布に沈んで、

嗚呼あの夜はしんどかった。二次会はやりすぎな感じがして。男の先輩は大抵紳士的だったのに、なんで女の先輩はあんなに押しが強いんでしょうかっ。

お酒は身体的に別に構わないのだけど、ビールは嫌いって言ったじゃないですか。


ちっ、水飲むみたいにジャバジャバ注ぎやがって…しかもあたしじゃなくあんたが潰れてどうすんねんっ。



あ、本音でた。


それ以外のゲームやらなんやらは楽しかったのに。

家に着いたのは日付の変わる直前で、だけど静かでもっともっと真夜中みたいで。

今まで笑ってた頬がなんか上手く動かなくてぎこちなく、盛大な溜め息さえ出て来てしまいました。

あーもう、早くシャワー浴びたい化粧落としたいベッドに入りたい誰にも邪魔されたくない!とか。


黒く滲んで泣けてくる。


あたしには笑い上戸の血しかきっと流れてないのに。


何が好きだよ愛してるよゲームだ何がラブラブずっきゅんだ…うう。


もしかして酔ってるのかないやいやそれにしては頭が冴えてるような。

今何時やと思っとんねんって言われて12時って答えたら思い切り睨まれた。


だってどうやって帰れって言うんだバスは夕方までしかないのに先輩に送ってもらうには最後まで付き合わなきゃだしごめんなさい!
あたしだって帰りたかったんだよ!


酒でびちょびちょになったスナック菓子とか飲んでも飲んでも出てくる缶だとか甘ったるいチョコだとか出来たての酔っ払いカップルとか。


ちくしょう、あかん、思い出すだけで吐き気する。



あたしはつくづく許容量が少ない。

一日中ニコニコしてられるのにお酒も平気なのに受け付けられないものがある。

自分の事は棚に上げて、あの男女のやる気満々な感じがどうしても突然、吐き気がする程嫌になる瞬間がある。



罰ゲームで何度も同じ男の子と一緒になった。


「後でメアド聞きに行きな。自由に動ける時間があるから」


その時はにこりとしただけで何とも思わずに彼と飲ませ合いをしたのに、今振り返るとその何気ない一言が一番不快に感じられてしまった。


そんなつもりで、ここに来たわけではない。


あの、あたしの持つコップに苦いのも甘いのも容赦なく注いでた先輩が、意味深に笑って言った台詞が。

別に誰にも悪気がないふざけ合いなのに。


振り返ってはそればかり思い出して、楽しい出来事のままに出来ない自分がおおらかでなくて嫌いになりそうだった。


恋は盲目

3日目、幼稚園での実習。

兎に角、常にしゃがんで子供達の目線に合わせる事が一番しんどかったように思います。

子供達を観察しなきゃなんだけど、一緒になって遊びたくなってしまう。

幼稚園の子供達と遊ぶイケメン…素敵な光景だなぁなんて、ダメだ、一緒に来た実習生達観察してどうするあたし。

「きゃー!助けてー!!」

「僕が今助けてあげる!」

ヒーロー、ヒロインごっこの声。本当、可愛いなぁ。
新聞紙で作った剣で見えない敵と闘うちっちゃなヒーロー。
可愛いなぁ。

どうしても目で追ってしまう彼の、後ろを歩いて小さな橋を渡ったら、もも組さんの帽子の男の子が駆け寄ってきました。

虫取り網を得意げに掲げて、あたしの目の前の彼に言う。

「見てみ!でっかいの!」
「おう、何か捕まえたんか?」
「たけのこ!!」
「たけのこ!?たけのこ捕まえたんか(笑)」
「うん!ほら!」

網の中には確かに大きなたけのこが入っていて、それを見た彼が
「関西人おもろ」
って笑ったことが何だか忘れられません。

4日目、小学校での実習。
正直、教育大附属だけあって優秀な子達ばかりで、自分の過ごした学校とはあまりに雰囲気が違って最初は怖じ気づきました。

この子達本当に小学生?!って。でも休み時間にはしゃいだり、廊下を走って怒られてる子を見たら、やっぱり小学生だなぁって安心しました(笑)

今日が最終日だから、どうしても、あの彼にメアド聞かなあかん!
そういう意味でもちょっと緊張したりして。
だって担当クラスの学部生はあたし達だけ。こんなチャンス滅多に無い。
あたしの隣に立ってた院生さんがたとえタッキー似のイケメンでも、あたしの頭はそればっかりでした(笑)

これ程までに焦っていたのは、彼の助手席に座りたい!なんて言ってる女の子があたしだけではなかったからです。

実習生同士の私語は、生徒らに対する排除行為である。

そんな事前指導を受けていたので尚更、

今、今聞くのは不謹慎かも…!
いや、今逃したらいつ聞くねん!

という葛藤を何時間もしたあげく(この時点で不謹慎)、自然な感じを装って
「〇〇くん、後でメアド教えて貰ってもいい?」
って言葉を振り絞りました。

おぉ、ええよ

その時の笑顔がもう…なんか…シャイニング(笑)
1人で浮かれてしまいました。

駐車場まで2人で歩いたら、すごく、ものすごく、楽しかった。

もう一度並んで歩けないかなぁ…
憧れです。

生憎の雨だけど

特別支援学校実習二日目。

いきなりプールに入ることになり、慌てて高校生の時のスクール水着を引っ張り出しました。


は、入って良かった…!


つくづく思うことは、もっと前もって連絡してくれってことです。大学ってこんな感じなんやな…って納得するほか無いですね(笑)


あたしをお姉ちゃんって呼ぶあの子と一緒にプールです。

温水で、それどころか室内もあったかくて、かなり快適で綺麗なプールでした。


彼女の言ってることがなかなか聞き取れなくて不安だったのに、一緒にいるうちにだんだん分かるように。


水の中を歩きながら、彼女は隣の席の男の子の話ばっかりするんです。なんだかあたしと似たようなこと言ってるなぁって笑っちゃいました。


そしたら、もっともっと彼女と一緒にいたら、もっともっと言葉が通じるようになるのかなって寂しくなりました。


プールを出ると、風邪を引かないようにってドライヤーまで完備されていました。





お昼のお皿を片付けていると、1人の男の子がもじもじ。

こちらに話しかけようとしてくれてるのか、でも近付いたと思ったら離れたりして、どうしようかと思ったらサッと行っちゃいました。


担任の先生が笑う。


「先生、メアドとか聞かれませんでした?大丈夫?狙ってますよ」
「あっ、それは大丈夫です(笑)」


なんだか笑ってしまう。
男の子は照れ屋な子が多いなぁって。一緒にプールに入った女の子の隣の男の子も、口では悪態吐きながら何かと彼女に世話を焼いてるし。


だから好きなのかな…青春だッ。



昼休み、片付けをしに廊下を歩いていると、昨日気になって仕方なかった彼が…えーと、とりあえずA君(仮名)にしよう。(因みにイニシャルとかあだ名とか何も関係ないです(笑))

あっ、なんか話してみたいな…いやでも何も…なんてちょっと離れた所で考えてたら、さっきもじもじしてた男の子が彼の袖を引っ張ってこっちを指差しました。


うらやま…じゃなかった、なんだろ?と思いながら自然な感じで近付いてみたら、声が聞こえてきて。



「なぁなぁ、あの先生呼んで。バスケしよって誘って」

「自分で誘えよ」

「先生が誘って」




全部聞こえてるんだけど(笑)

笑い出しそうになるのを堪えて、なにも知らないフリでそのまま進んだら、男の子が慌てたような仕草をして。

「〇〇先生、」

結局呼び止めてくれたのは男の子ではなくA君でした。

あたしはというと、彼に先生って呼ばれただけでなんかもう、ときめいてしまって急に焦り出しました(笑)

「先生、体育館で一緒にバスケしよっ」
男の子が慌てて付け足して、あたしの袖を引っ張りました。反対の手でA君の袖を引っ張って。


それはもう、あたしはうきうきでした。


なんてナイスな子!(笑)


2人の後を付いていく。


「何、先生の事好きなんか」

「ちゃうわ!」



2人の会話が可笑しくて、生憎の雨も今日は全然気にならなくなっていました。


体育館でバスケ、バトミントン。運動は苦手だけど、かなり楽しかった。なんかまた一緒に遊んでるだけのような…いや、もう、それはいっか(笑)


今日はこの学校は最終日。バスケに誘ってくれたあの子は、掃除の時も帰り際も何かと傍に来て話しかけてくれました。


「なぁなぁ先生、月の恋人見た?」

「ううん、録画してる。見るん楽しみにしてるから、あんま喋ったらあかんで」

「おれ、北川景子好きやねん。でも新垣結衣が一番好き」



何時までも横にいる彼を見て、担任の先生が部活の時間やろって何回も言いに来ました。


「行かなあかんのちゃうの?ね、遅れたら怒られるよ、また」

「先生、可愛いな」「いやいや、褒めても駄目です」

「まだ大丈夫やもん。もうバイバイやんか。淋しいもん」

「またいつか会えるかもしれへんやん。先生、県内にいるし」

「会えへんよ多分」

「何で?ばったり会っちゃうかもよ」

「会えへんもん…」


ああもう、可愛いな。全ての生徒に公平にっていうのが、実は一番難しいのかもしれない。


「先生、」

「ん?」

「淋しいな」


帰り際彼は何かにつけて何度もそればかり言って、笑ってるのに泣き出すんじゃないかと思ってちょっと焦りました。


「先生、淋しい」


あたしは明日も明後日も実習だし、山のようなレポートが待ってるし、慣れない環境に早くも疲れてきてて。


だから淋しがる隙があまりなかった筈なのに、その台詞にこっちまで淋しい気持ちになってしまいました。




帰ったら記録し終わる前に睡魔に負けて、ぐっすりでした。


妄想プチトマト

今日から教育実習その1でした。7:20大学出発って…そんな時間のバスはないのでお母さんの車で行きました。

大学からのバスで長時間揺られ着いた特別支援学校。まだ新しいそうでお洒落でかなり綺麗な学校でした。


体育館で自己紹介をした時は、生徒の多さにびっくりしました。

あたしの担当は高等部3‐1。


このクラスの生徒は6人、先生が3人。


生徒の全員がそれぞれ身体的または精神的障害を抱えていると聞いていたけれど、見た目では判断出来ない生徒さんが殆どでした。

その中でもそれがすぐに分かるような重度の障害を抱えた女の子と接する時、最初は正直怖かったです。


伝わらないということが、怖い。


だけどその子があたしを見て凄く嬉しそうな顔で両手を伸ばしてきた時、そんなくだらない恐怖心は吹っ飛びました。


なんか、すごく、嬉しい、あたしも。


みんな「先生」って呼んでくれたのに、その子だけは最後まで「お姉ちゃん」だったけど(笑)

それからは、もう、怖がらないで話せました。担当した生徒のみんなが、偶々優しい子ばかりだったのかもしれないけれど。

なんか幸せな気分になる位、素直に喜びを表現する子達だなって感じました。



1人の子が「長〜〜〜〜〜いお付き合い」と言うと、即座に「京都銀行!」と返ってきた所に、かなり親近感(笑)
あたしも昨日友達とやったな…なんて。


実習は至って真面目に受けてたつもり。けど実のところ、隣のクラスを担当してる男の子ばっかり目で追いかけてたような気がします(笑)


輪になってお昼ご飯。あたしの正面、女の子の向こうにある廊下をその人が通る度に、どうしても目が行ってしまう。


うわぁ、カッコいいな、彼女いるのかな、いるだろうな、いるっぽいもんな、どうしよう、すごい好み…、しかしあの人ホントにあたしと同い年なんかな、なんか大人っぽ…

「先生っ、」

「えっ、あっ、はい!」


まさに我に返った瞬間でした(笑)


お昼休みは生徒からの質問の嵐…すごく楽しかった。でもなんだか、一緒に遊んでいただけのような…こんなんでいいのかな実習、いや駄目だよね…でも想像以上に楽しかったんです。



給食に出たプチトマトをフォークに刺して、あたしの向かい側の女の子が言いました。


「先生、プチトマトって可愛いよね。先生みたい」



これって喜んでいいんですよね?(笑)
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