模倣犯をよーやく読み終わりました!
な、長かった!!!

あの分厚さを見て中々読む気にならなかったのですが、受験終わったしこの機会にっと思って読んでみた所おもしろいのなんのって笑

読みすぎて待ち合わせに遅れたりする程でした笑


でも重いのですこの話
皆が不幸だなあというかかわいそうで。

 人物像がしっかり描かれているので一人一人に血が通っていて、誰かが亡くなる時なんて身近な人が死んでしまったような感覚です
だからこそ遺族の犯人への怒りが伝わってくるし、その行動、考え、気持ちが重々しくずしんと心に沈んできました

しかし、由美子ちゃんに救いがなさすぎて、由美子ちゃん頼むから幸せになってくれという思いで読んでいましたがラストであーなるとは。
きつい、それはきついっ
それに木村さんもきつかったです
奥さんとの馴れ初めとか描かれて木村さんの真面目で好ましい人柄がわかった所であの描写。
もうどうしてくれようかと思いました

かといって犯人の描写がない訳がなくて、栗橋君の犯罪へ向かってしまった背景が描かれるのですが、途中でこちらは分かるんです
そいつを信じてはいけないっていう事を
それなのに栗橋君一途に信じて頼って、中々その事に気づかない
あなたの近くには本当の友達がいるんですよ!気づいて!何度そう言いたくなった事かっ
和明君が最後の最後まで栗橋君を好きでいた事が救いです
良かった和明君の思いが伝わって良かった!

あとめぐみちゃん!
お父さんの犯罪が原因でおかしくなってしまってるんです彼女
真一君に嘆願書への署名を求めるくだりは何やってるんだこの子は人の気持ちを考えて、と憤りを感じますがこの子もある種の被害者なんだよなあ
と思うと切ないです

ラストで有馬さんが犯人を一喝する場面はすかっとしました
有馬さんの悲しみも悔しさも読んでいるこちらにはずっと伝わっているので漸く言える機会がきたか、と。

こんなに誰も幸せになれなかった話初めてかもしれません
事件がなければ幸せになれたかもしれないのに、と思うとやるせないです





私の感想まとまりがなさすぎて申し訳ありません笑
宮部みゆきさんでおもしろくないはずがないので分厚さに負けず、ぜひ読む事をオススメします!
火車、理由もオススメです!
人物像の細かい描かれ方にうはー、と感心してしまいます