2014年ブラジルで開催されるワールドカップに、
見事、世界で最も早く出場を決めた日本。

大騒ぎの夜から数日たっても、まだ余韻が残っています。


決戦翌日の日本代表の会見で、
本田選手が、名指しで批判というか説教をしていました。

賛否両論ありますが、言っていることは多分、正論だろうし、
チームのことを考えての発言だったのでしょう。

私がとやかく言う事ではありませんが、
オーストラリア戦のプレイに限っては、
「お前が言うか?」と感じています。


さて、本大会出場は決めましたが、
ワールドカップ予選はまだ残っていて、
日本代表は、対イラク戦が行われるドーハに旅立ちました。

20年前のドーハの悲劇、再び、といったシチュエーションです。
オーストラリア戦に負けていたら、と思うと、
何も言えなくなりそうです。

たぶん、控え選手中心のメンバーになると思いますが、
消化試合とは言え、20年前と同じ会場、同じ相手に、
あの悲劇を忘れさせてくれる勝利を期待します。


20年前、他の誰よりも最も悔しい思いをしたのは、
当時、読売ヴェルディの選手だった、カズとラモスでしょう。

Jリーグできる前の日本サッカーを引っ張っていたラモス、
Jリーグ発足と同時に、日本のサッカーを進化させたカズ、
この2人にとって、結果的には最後のチャンスでした。

まだ現役で頑張っているカズ、
ワールドカップ出場決定後の会見でも、
「日本人なら誰でもチャンスがある」と言い切りました。

チャンスはあっても、可能性はゼロと言っていいでしょう。
それでも、感動する発言でした。

カズがもし、1998年のフランス大会に出ていれば、
今まで現役を続けていることはなく、
もっと前に引退していたような気がします。

1998年は、ワールドカップに出してやりたかった、
と今でも思います。

当時、確かに調子は崩していましたが、
それほど差があったようには思えません。

監督が変われば選手も変わる、
プロに限らずスポーツ界の常ですが、
振り返りたくない、悲しい思い出です。