静かなる 人



その人は 偉大だった


一斉を風靡し


静かに 


世の中の表から消えて行った


彼が愛した、ものは

花と 月 そして私


彼は病を抱えて



誰にも看取られることなく



あんなに好きだった


花の世界に旅立った


ひとりで 文句もなく


満足して



死を  迎えた





月と 白い花

昼間寝ているから当たり前だが


本当は夜 眠りたい


冴えざえとした月が

夜空に輝く


そのときめき



夜に起きているのは

罪人の軛クビキ


 白い花のように


夜に 咲く



眠ろうよ 眠ろうよ


 月 が 白く


 なる 前 に






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