オレンジ の月

オレンジの 月


彼が 言う


オレンジ色の


輝く月が 好き


夜の海に 舟を浮かべて 


島まで 漂うんだ



あきるほどの 星空に

  包まれる



次の日


日輪が 天頂に昇る頃


ペガサス と

火の鳥  と

ゼウス が駈けてく

あの丘 に


おまえを連れて行く

二人だけで


身体ふたつで


  虹を見るんだ



帰りの道は すっかり

 忘れるんだ




星空を 見上げて


おまえを抱きしめて

 ずっと 離さない





かこちゃんのお家

かこちゃんには

パパとママ お姉ちゃん  がいました

日曜日には全員でプールに  いきます

かこちゃんも水泳が大好きでした


一番はパパ でした

プールのあとは

ご飯やさんに行きました


かこちゃんの好物は玉子焼き 

お姉ちゃんはなす焼き でした


パパは焼き鳥とビール

ママはカクテルを頼みました


みんな満足してお家に帰りました

ジョンがくうんと言って出迎えました




人として求める

優しい人であれ


善良な人であれ


真面目な人であれ


気の長い人であれ


健康な人であれ


悪を憎む人であれ


弱者を憐れむ人であれ


己れを捧げる人であれ




ほんとの愛は



七夕祭りの夜にも


わたしの彼 は


伏せっています



わたしが可哀想だからと

逢ってもくれません


こんな私達を織姫彦星は何と思うでしょう


あの人は もうすぐ

星の世界に旅立つのです


わたしも泣いてばかりもいられません



あの人を 愛しているから



あの人を支えなくては



あの人を 愛しています


あの人の全身から


神様


彼の痛みを取ってください


 お願いです




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