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言葉と憐みがこの世を救う。

銃より効果は遅い。



今日はこの映画を観ました。
パッケージの雰囲気から想像していた話より、ずっと深くておもしろかった。社会派サスペンスとしても充分スピード感があって楽しめるけれど、アフリカの民族紛争や反政府運動を絡めて、奥深い重厚なストーリーになってる。2時間があっという間でした。とても興味深かった。

アフリカの民族紛争は私には馴染みのないものだけど、民族の分布を考慮せずに国境を作ったから、多くの国で民族同士の紛争が起きているのだと、聞いたことがある。
もし日本周辺でもそんなことが起きて、韓国人や朝鮮人と私たちが一つの国で暮らすことになったら、すごく揉めるだろうと思った。主権を持つ人間の民族によって、民族間の待遇に差異は出てくるだろうし、そうなれば優遇されている民族は当然、それ以外の民族から反発を食らうだろうし…。
学校や職場でも、ある民族の一人が高い能力を持っていれば、集団内のその民族はそれを鼻にかけて他の民族を侮辱するかもしれない。そうすれば、またそこで軋轢が生まれる。
その摩擦を収拾することは、生半可な努力じゃできないと思う。
その解決策として武力を選ぶ人間がいるのも頷ける。言葉じゃ遅すぎる。その決断は、理解し難いものじゃない。

“溺れる者の裁き”の話は、考えさせられる話だった。
以前深夜のTBSのドキュメンタリー番組で、ルワンダの話をやっていたんだけど、その時攻撃を受けた側の民族の女性がインタビューに答えてたの。彼女は家族や近所の人たちと一緒に、何日も狭いバスルームに隠れていたんだって。見つかったら殺されてしまうから。
その間に彼女はやせ細って、とても辛い経験をしたのね。
だけど今、彼女をそんな目に合わせた人と、隣人として付き合い続けている。インタビュアーはそこで訊ねたの。「彼に復讐したくならないか」って。「ひどい目に合わされたことに対して、怒りを感じないか」って。
そしたら彼女は言ったの、「一生憎しみに捕らわれて生きるのは嫌だ」って。だから許すことにしたんだって。

私は“溺れる者の裁き”の話を聞いている間、そのことを思い出してた。「一生喪に服さなきゃならない」って言葉と、「一生憎しみに捕らわれて生きる」って似てるよ。アフリカでは、そういう考えが主流なんだろうね。私たちも見習わなくちゃいけないって、そう思ったよ。
一生悲しんだり、憎んだりしていくなんて、私も嫌だよ。

特典映像も見たのですが、“もう一つのラスト”はフランス大使が言うように取引だったんですか?私にはズワーニの自主的な行動に思えました。
主権を握るまでは彼も善人だったって、シークレットサービスが話していたもの。根っから悪い人ではないんだよ。ただ、上に立つと見えるものが違ったんじゃないかな。
言葉では時には遅すぎる。二度と攻撃しなくて済むように、根絶やしにする決断も、あってもいいと思う。
放っておいても誰かがやらなきゃいけないのかもしれない。だとしたら、誰かがやらなきゃいけないのなら、覚悟を持った人は、自分でやる決断をすると思う。

彼女がそうしたように。


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