朝まだき桐生の丘にたつきじは
千代の日嗣の初めなりけり
(清原元輔)

『停電少女と羽蟲のオーケストラ』より柩。
橘と紫音が腹の中にいるからこその「柩」で、未来をいきる「陽継」という言葉も併せ方がとても良い。
柩の唄も、帝への千年の貢物の始まり?
あれは漆黒の蛍となった柩の唄みたいなので、ずっと身を捧げるって感じにとれて、改めて二人の歪みきった愛憎が、橘により浄化されるのがね、たまらない。
というわけで、第1楽章のころの柩の存在を呼ばない漆黒にゾクゾクしていました。名前を呼ばないようにって意識するの、普通に暮らす以上に柩を意識しなければならない枷を、自分から嵌めるお互いの面倒くささがいいですね。漆黒に礼を言われて息を呑む柩のところ、いつも「あーーおめでとう!!」という気持ちになります。
あと、海に行くぞ〜で、名前呼ばないのに絶対にメンバーに柩を入れる面倒くささ、たまらないです。灯屋はあの三人でこそ!ってところと、漆黒と柩だけのときはどうだったのかを考えるの楽しいです。しんどいけど。