10月の23の日。でした、昨日が。
もう、タイトルはニールとライルぐだぐだライフにしておこうかな…
「食った食った!ご馳走様!やっぱりライルのシチューは旨いな」
「お粗末様。でも俺の、じゃなくて兄さんが単に作るの下手だからそう感じるだけだろ」
「いやいや、それがな、俺の求めるシチューの濃さがお前の作るのじゃなきゃ味わえないんだよ。俺実は薄味派」
「あー、兄さんが作ったシチューって大体がドロッドロの濃厚なヤツだったもんな……あ」
「どうした?」
「煙草…、コレが最後だ…」
「買い置きは?」
「いや、まだ開けたばっかりだと思ってたから次のはまだ…」
「お前…、無意識に吸ってるのかよ」
「いや、ただ単にボケてただけだよ」
「口寂しいならお兄さんが慰めてやろうか?」
「すんごい助平顔」
「はは、増税を期に禁煙してみるのはどうだい?」
「慎んで遠慮致します」
「そんなにいいもんかねぇ…煙草ってのは」
「んー、兄さんは覚えてくれるなよ」
「まあ、今更吸う気はないさ」
「あ。なあ、兄さん。もう夜だけど、今日も帰るのか?」
「ああ。…なに、寂しい?」
「まあな」
「ど、どうしたんだライル、今日は何でそんなに素直なんだニコチン切れだからかまさかどーでもよくなってるとかか!?」
「さて、何ででしょう?」
「何だかお前が素直だとそれはそれで怖いな」
「何だか凄い言われようだな…ん、まあいいや、これ。持って行ってくれ」
「これって…お前が前使ってたジッポー?俺は煙草は吸うなって言ってなかったかい?」
「違うよ。前に…ほら、誕生日って兄さんがくれたジッポーが俺にはあるからさ。それに、今日は月が隠れて…外は暗いから。道に迷わないように、明かりが無ければそれを使ってくれればいい」
「ライル…」
「いつか、もしかしたら俺はアンタに同じ様にコレを渡す日が来るかもしれない。でもそれは俺じゃないし、渡す相手はアンタじゃない……そういうこった。まあ、迷わずにかえれよ、兄さん?」
「ああ…、これがあれば俺は大丈夫だ…ありがとう。ライル。と、いうわけでシチューおかわり!」
「まだ食うのかよ!」
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