中学の時の顧問の先生は、
選手ひとりひとりの特徴を掴んだり、
強みや弱点を見抜いたりするのが
とても上手い人だと思います。




私がソフトテニスを始めて間もない頃、
どこかの中学へ練習試合に行ったときでした。

まだまともに打ち返せず、
連敗記録を重ねていたところ
先生は私にこう質問してきました。

「お前には強みがひとつある。何だと思う?」

しかし私はそれが全く分からず、
たぶんわけの分からない回答をしたと思います。

すると先生が言ったことには、
「お前は誰よりも球に追いつくのが速い。
それを活かした戦い方をしなさい」と。


その頃は脚が速いという自覚はなく、
(今は、これまでの様々な経験から、
多少は認識していますが)
また、誰も拾えないような球を拾ってみせた
などの好プレーがあったわけでもなかったので
先生が何ゆえそんなことを言っているのか
理解できませんでした。

自分でも気付いていないことを、
先生はいち早く見抜いていたんですね。


今のサークルでは、入部してから1年経っても
そのようなことは全く言われず(笑)

最近になって、試合に出始めてからやっと
(好プレーを見せるようになってからやっと)
脚が速いと言われるようになりました。
普通はそんなもんなんですよね。
先生の洞察力はすごいと思います。




また、他にもあります。

走力をいかせと言われ、
順調に走力だけが取り柄の選手に
育っていった私でしたが(笑)


大学に入ってから
中学の部活に遊びに行くようになると、
「こいつは、パワーはなかったが
コントロールは上手かった」と
私のことを部員に言っていたりして

中学の時のコントロール力なんて(現在も)
クソだったはずなのにな、
美化しすぎじゃないかな、
と思っていましたが


昨年の冬頃だったと思いますが、
サークルでふざけて
コート内に的を設置して
的あてゲームなるものをしたことがありました。

そのとき先輩に
「あれ!? 上手くない!?
実はコントロール先輩だったんか!」
とびっくりされました。

はい、普通はそんなもんなんです。笑
分かりやすいエピソードというか
出来事があって初めて気付くものなんですが

先生は本当に、普段の何気ない練習から
ひとりひとりの特徴を
正確に見抜いているんですよね。



そんな力、欲しいです。笑


試合などをしても、初めて戦う相手であれば
だいたいフォームがきれいで
だいたい球を打ち返す人は
「うまいな〜( ´∀`)」
で、終わりですw

「あの前衛あまり上手くないよ」
「あの後衛は中ロブが上手いよ」
など、人に言われて初めて、
「ああ確かにね」と(笑)

「じゃあローボレーを狙っていこうか」
「じゃあロブが上げにくいように、
シュートを増やそうか」
と対策を考えることは自分でもできますが、
その前の段階ですね。
相手の特徴を見抜く。
それができないと対策も考えられない。


もっと人をちゃんと見ないとな…(ーー;)