その日、守沢千秋の世界は前触れも無く唐突に変わった。


「大将!隊長!大丈夫…じゃないっすね!わー大将鼻血が出てるっす!」
今、目の前で慌てふためく南雲が何をしているのかわからない。
「こんなときまで布の心配しないでくださいっす!血!血が出てるんすよ!ゴシゴシしないでください!隊長も!大丈夫ですか?頭強くぶつけたりしてないすか?ってかどうしちゃったんすか、あんなに勢い良く大将に突進していって!危ないっすよ!ああっ、ほっぺたのところちょっと血が出てるっ!もうっ、二人ともとにかく保健室に行きますよ!」
「南雲」
「隊長?大丈夫ですか動けますか?」
差し出された南雲の手。見上げたその表情はいつまでも立ち上がらない自分を訝しむ。
ただ尻餅をついただけだ。自分の中ではそれだけのことだが。彼がそう言い終わる前に、腕を握り潰すような強い力が食い込む。先程南雲もその敬称を呼んだ、この感触は覚えがある。世にも奇妙な状態だ。
「…隊長?」
どうしちゃったんですか?と顔色が蒼白に変わる。この状況のおかしさを彼は理解し始めた。


「南雲。ここに、鬼龍がいるのか?」

自分の言葉がひどくこの場にそぐわないことだけは分かった。

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閑話。
小話絵日記風にちまちま吐き出せたら、いいなー(まとめる気0)誰視点とか決めていないので思うままのネタ出しです。
スーパーノヴァあたりの紅郎さんと千秋さんのあれやこれ。勝手にノヴァは梅雨入り前だと想定して5月終わりから6月半ばまでの頃合いだと思ってます。その辺本文に載せろってね。
仮題でスターゲイザーってつけようと思ったのですが、すでに別ジャンル小話で使っていました。タイトルは…後でまとまったもの考える。