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少しの宣伝みたいなもの

どもです。

Twitterとなろうに更新が傾いていて、此方は御無沙汰しておりまする。

なろうにて短編集みたいな超創機大戦を公開しとりまする。

お暇でしたらトイレのお供にでもどうぞ。
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勢気と芙蓉

超創機大戦記事になります。

興味があれば追記からどうぞ。
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御無沙汰…

…御無沙汰しておりまする。

年末年始に向けて忙しくなって参りましたので、放置しておりました。

…また不定期に更新するやもです。

…以上、報告でした。

陰日本のとある朝

超創機大戦記事です。

今回は陰日本編。

暦編と勢気編のミックスになります。

時間軸的には「初陣〜勢気と越後陽炎零式」から少し後になります。

興味があればどうぞ。

_______________________

陰日本…

栗坂家にて…

「朝だぞぉぉぉ!!!クノヤロォォ!!!」

栗坂家の隣の家の屋根で勢気は叫ぶ。

「くぅぅぅ!!!今日も俺様絶好調ぉぉぉ!!!!!」

勢気は毎朝の感触に感動して叫ぶ。

-キラーン-

『栗坂勢気、今日こそ契約を結んでもらうよ!』

勢気が一人叫ぶ朝を狙い、ミュンリは空から急降下してくる。

-ガシッ-

-ブン-

「おおっ!!?来やがったなQB擬きぃ!!今日こそ宇宙船に直撃させてやるぜぇぇ!!!」

ミュンリのテレパシーを感じ取るや、勢気は強化金属バットを構えて叫ぶ。


『ふふん、何度も同じ手は……あれ…?制御が利かない…?』

-ブン-

「期待のバッタァァ栗坂ぁ!!!」

ミュンリは回避しようとするが、スピードが早すぎた為に制御が利かず、そのまま勢気のミートゾーン内に降下し、ミュンリを捉えた勢気のミートカーソルが「強振」になる。


そして…


-カッキィィィィィン-

「プギュッ!!?」

「打ったぁぁぁぁ!!!!!大きい!大きい!!ホォォォムラァァン!!!!!」

ミュンリに強化金属バットがジャストミートし、ミュンリは彼方へと吹っ飛んでいき、会心の打撃に勢気は感涙にむせび泣きながら叫ぶ。

-ガラッ-

「アンタ!!朝から近所迷惑も大概にしな!!!」

-グイッ-

「痛゛ぇ!!?」

「さっさとコッチに来て朝飯食って学校に行きな!!」

-ズルズル-

「痛だだ!?耳が!?耳が取れちまうってばよ母ちゃん!?」

「つべこべ言ってないでさっさと中に入りな!!!」

-ガラガラ-

-ピシャッ-

母ちゃんが勢気の耳を引っ張って勢気を強制退場させる。

___________________

隣の天郷家にて…


「………、…目覚まし要らずね」

-スル-

寝間着姿の暦が目を覚まし、ヘッドホンを取り外す。

「お嬢、お目覚めで?」

「…ああ、お隣さんのおかげで目が覚めたよ」

障子の向こう側からの声に、暦は柔らかい口調で言う。

「ああ……お嬢、この不始末…ワビなら俺がいれさせてもらいます…!」

-シャン-

「若頭、落ち着いて下さい」

-トポトポ-

「若頭!気を確かに!」

「兄貴、若頭からドスを!」

暦の言に酒本の被害妄想が暴走し、障子の向こう側で命×2が酒本を取り押さえるのが暦の目に映る。

-バッ-

「ええい!離せ!お嬢の機嫌を損ねた俺はお嬢の守り役失格なんだ…!かくなる上は切腹して!!」

酒本は命×2を振り解きながら言い、ドスをくわえて腹を露わにする。

-シャァッ-

「私は怒っていないぞ、酒本」

「…だそうです、若頭、お茶でも飲んで落ち着いて下さい」

-スッ-

「………」

暦の言と苅藻のお茶で酒本は一気に冷静になり、場は穏やかになる。

「痛たた…ん…?」

「ふう…一時はどうなるかと思った…」

-フニュ-

「…何処触ってんのよ馬鹿兄貴!!」

-ドゴォッ-

「グホァッ!!?」

-ドサァッ-

酒本に振り解かれた際に命(兄)は、命(妹)の胸に触れていた為、妹のローリングソバットを喰らって隣の部屋の布団に吹っ飛ばされる。

-ズズッ-

「…お嬢、今日は予定があるんで?」

お茶を飲みつつ、酒本は落ち着いた様子で言う。

「ああ、今日は魅鳥と雫の二人と会うんだ」

暦は確信した口調で言う。

「……またお嬢の予知夢が…?」

「ああ、今日ははっきりと見えた」

酒本の言に暦ははっきりと答える。

「…若頭、お嬢は雫様と出会って以来、予知夢の鮮明さが増した様です」

「……………」

酒本は苅藻の助言を受けて理解しようとするが、元々これらの類に恐怖症を持つ酒本は酷く苦しむ。

「…酒本、考えすぎたらまたノイローゼになる、程々に…」

-スッ-

「お嬢、若頭がノイローゼになるのは毎度の事です、此処はそっとしておいた方が良いかと」

蒼くなった酒本の姿を見た暦は言うが、苅藻は首を横に振った後、落ち着いた口調で暦に言う。

「そう…、なら命達に酒本を任せ、私は苅藻と一緒に堤防へと行ってくる」

「わかりました、身辺警護はお任せを」

「うん、お嬢、苅藻、行ってらっしゃい、若頭の事は私と兄貴に任せといて」


暦は黒田兄妹に酒本を任せ、苅藻と共に外出する。


「…さてと、若頭の解凍まで時間があるし、お兄ちゃんの手当てしてから洗濯と掃除しよっと」

命(妹)はフリーズしたままの酒本と気絶したままの命(兄)を見ながら手当てにとりかかる。

___________________

天郷家から少し出た辺りにて…

-ササッ-

「………」

サングラスにマスクを付けた茶髪の少女が暦の後ろを尾行する。

「………」

-コッ-

「羽鳥、其処で何をしているんだ?」

「あ…あら、天郷さん、斯堂さん、奇遇ですね、あははは…」

「羽鳥様…」

夢と気配で既に羽鳥の存在を知っていた暦は、曲がり角に羽鳥を誘い込み、まんまと誘い込まれた羽鳥は少し動揺する。

「お…驚かないのですか?私が此処に居るというのに」

「…羽鳥、尾行が下手ね…」

「びび…尾行なんて…して…ません!」

暦は微笑みながら言い、羽鳥はしどろもどろになりながら言う。

「…羽鳥様、お嬢は既に感づいていましたよ、いくら好きでもストーカー行為は程々にして下さいね」

「な゛っ、わ…私は別に…!…もう!失礼します!」

苅藻の耳打ちでトドメを差された羽鳥は、やや不機嫌そうに去っていく。

「…羽鳥、祖母殿からの言い付けで私を監視しているのだな…」

「…恐らくそうかと、…お嬢も罪な方です」


暦は羽鳥を案じつつ言うが、羽鳥の性格を知る苅藻は微笑みながら呟く。


「…情勢が許す限りだが…、羽鳥には極力気付かないふりをしてやり過ごそう…、私に尾行がバレたとあれば、連合会が変な動きをするだろうからな…」

「…そうですね、私も出来る限りの事はします」

暦は若干表情を曇らせながら言い、苅藻は微笑みつつ呟く。

___________________

十数分後…


暦と苅藻が堤防沿いを歩いていると…

-コッ-

「…もう直ぐ緑色の魔法生物が降ってくる」

「…緑色の魔法生物…ですか…?」

暦は夢で見た位置と同じ位置で立ち止まり、苅藻は迎撃準備を整える。

-ボン-

-ガン-

-ドシャァッ-

直後に緑色の魔法生物…ミュンリが暦達の前に現れる。


「痛たたた…ん…?」

ミュンリは凹んだ顔面を自己修復しつつ、頭部アンテナの反応に声を上げる。

「この反応は…魔法少女…?いや…君は術士かい?」

「私はどちらでもあるが、どちらでもないとも言えるよ」

ミュンリの問いに暦は即座に切り返す。

「…君から魔法少女と術士、超能力…それらの類の力が複雑に絡み合って変化したような波動を感じるね…」

ミュンリは耳の様な器官を暦の方に向けながら呟く。

-サッ-

「あ…」

「………」

ミュンリはどさくさに紛れて暦に触れようとするが、夢で展開を知っていた暦はミュンリの射程外に退避する。

-スゥッ-

「お引き取り下さい」

「へ?」

ミュンリの前に長柄木槌を振り上げた苅藻が現れ、ミュンリは苅藻の眼力に固まる。

-ドゴォォッ-

「へぶっ!?」

苅藻の握った長柄木槌が振り下ろされ、ミュンリは堤防の土の中にめり込む。


「暦さん、おはよう御座います」

-ダッ-

「魅鳥…危ない!」

堤防の向こう側から魅鳥が走ってくるや、暦は走り出す。

-グシャッ-

「痛゛」

「!?」

「ああ!?」

暦は何かを踏みつけてバランスを崩し、魅鳥は手を差し伸べようとして石に躓く。

-グッ-

「…御無事ですか?お嬢、魅鳥様…」

即座に駆け付けた苅藻は、暦と魅鳥の間に立って二人を支えながら言う。

「済まない、苅藻…」

「…ありがとう、苅藻さん」

「いえ、御二人とも御無事で何よりです」

暦と魅鳥は苅藻に礼を言い、苅藻は安堵の表情をしながら言う。

「…それより、私が踏んだのは何だったんだ…?何か声が聞こえたが…」

暦はバランスを崩した原因を探るべく堤防の下にある茂みを見る。

「痛つつ……かぁ……効いたぁ…」

茂みには顔面を押さえながら唸る少年が居り、暦は少年に近付く。

-スッ-

「大丈夫か?」

「…な…何とか…大丈夫です…」

暦は唸っている少年に声をかけ、少年は暦の靴の跡を付けた頭を撫でながら言う。

「済まない、私の不注意で…」

「い…いえ!此方こそ…」

暦は少年の頭を診て手を添えながら言い、掌に精神を集中させる。

「目を瞑ってじっとして、すぐに済む」

-ポォォ-

「……!?」

暦はそう言って治癒術を発動させ、少年の怪我(?)は忽ちの内に回復していく…。

「これで良い筈だ、まだ痛むか?」

「………」

「げっ…あ…いえいえ!ありがとう御座います!…って!もうこんな時間!?ああ…兎に角…スミマセンでしたぁ!!」

-ダダッ-

暦は治癒術を解いて少年に伺い、少年は苅藻のプレッシャーに気付き、礼を言いつつ時間を見て仰天し…慌てて去っていく。

「ふう…」

「ふえ…、もう去ってしまいましたね…」

苅藻はゆっくりと構えを解いて深呼吸し、魅鳥は暦の背中に隠れながら言う。

「…あの慌て様、余程大事な予定でもあったのだろうか…」

「いえ、単に逃げていっただけかと」

少年が慌てて去っていった方角を見て、暦は少しばかり罪悪感を持ちながら呟くが、苅藻は即座に否定する。

「…それよりお嬢、魅鳥様、此からどちらに?」

苅藻は微笑みながら二人に尋ねる。

「雫と会うのは少し後になる、私はTSUT@YAかダ〇ソーに行こうかと思っているが」

暦は微笑みながら言う。

「わ…私はTSUT@YAに行きます」

「なら、行き先はTSUT@YAで決まりですね」

魅鳥は少し恥ずかしそうに言い、二人の言を聞いた苅藻は言うや、三人はTSUT@YAに向かう。

___________________

一方…

「…遅い、栗坂と小林は何をやっている…」

斑鳩先生はクラスで唯一赤点を取った勢気と成績の悪い史彦の補習授業の準備を進めていたが、一向に現れない二人に少々苛つき気味に呟く。


一時間後…


「全く…、私の補習授業をサボるとは良い度胸だ、明日の授業でキツいお灸を据えてやるとするか」

全く姿を見せない勢気と史彦に対し、斑鳩先生は怒りを通り越して呆れ気味に言い、展開していたWRF…越後蟒蛇弐式を全て撤収させる。

「斑鳩先生、お疲れ様です」

「お疲れ様です、磯上先生」

斑鳩先生は磯上先生に一礼し、背後から迫ってきた気配に備える。

「朱花御姉さまぁ〜、肩でも揉み゛っ!!?」

-ガッ-

磯上先生の娘で斑鳩先生の後輩でもある磯上三春が迫るが、斑鳩先生に頭を掴まれる。

「ほほう、三春は相変わらず頭の方が凝っている様だな、私が解してやろう」

-グググググググ-

「しゅ…朱花御姉さま…アイアンクロー…決まってます…ギブアップ…」

斑鳩先生のアイアンクローを受けて早くも生死の境をさまよいかけている三春は斑鳩先生に乞う様に言う。

「もうギブアップか、まあいい…」

-サッ-

「ふぅ…今日も御馳走様です、朱花御姉様〜」

斑鳩先生は三春を解放し、三春はうっとりとした表情で言う。

「それより三春、私に何か用があるのだろう?わざわざあんな回りくどいメールを送ってきおって…」

斑鳩先生は少々呆れ気味に言う。

「…はい、えと…本部から斑鳩先生宛ての手紙を預かっているのでお渡しします」

三春は懐から手紙を取り出し、斑鳩先生に手渡す。

「本部から…?」

「はい、大道寺様からの御手紙です…」

「代表からの…」

斑鳩先生は大道寺代表の名を聞くや、表情を鋭くさせる。

____________________


お目汚し失礼

初陣〜勢気と陽炎零式

超創機大戦記事です。

今回は栗坂勢気の短編物語です。

興味があればどうぞ。

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陰日本創世連合新潟支部…地下格納庫にて…

「栗坂勢気、これが君の専用機になる越後陽炎零式だ、受け取りたまえ」

「グローブ?」

黒服に言われ、勢気は「紅蓮に気合」のグローブを受け取る。

-スッ-

「???、これが俺専用機?」

勢気はグローブをはめながら言う。

「身体は既に理解している様だな、そのグローブは君の思念に反応して越後陽炎零式を呼び出す、…君の気合が鍵になって専用機が召喚される仕組みだ」

黒服はクエスチョンマークを浮かべている勢気に言う。

「なんだかよくわかんねえけど…俺の気合いが鍵になるんだな?」

-キュオ-

勢気は拳を握り締めて言う。

「そうだ、早速だが…呼び出してみたまえ」

黒服は勢気に言う。

「…よぉし、出ろぉぉぉ!!!陽炎ぉぉぉ!!!」

-パチン-

勢気は叫び、指を鳴らす。

因みにこのネタが分かる方は何人居るだろうか…。

-シュン-

-ギショォン-

-ズゥン-

「ほう、一発で呼び出せるとはな…大したものだ」

勢気の気声に反応した越後陽炎零式のパーツが勢気を中心に展開し、やがて本体とパーツが合体して越後陽炎零式が現れる。

「キタコレ!!!凄っぇ!!!マジ凄ぇ!!!これが俺専用機かよ!!!」

勢気は感涙にむせび泣いて叫ぶ。

-ピーン-

「…私だ、何…?」

黒服は携帯端末機と意識をリンクし、情報を読み取る。

「…わかった、丁度一機出撃出来る状態だ、直ぐに向かわせよう」

黒服は越後陽炎零式を見て言い、携帯端末機から意識を切り離す。

「栗坂勢気、出撃要請が来たぞ、実戦で慣らしに移る」

「オッシャァァァ!!!キタコレ!!!栗坂勢気と陽炎の初陣だぁぁぁ!!!」

黒服の言に勢気は無駄に熱く叫ぶ。

「…(この純粋な力…このくらいの馬鹿でなければピーキーな陽炎の性能は引き出せんと言うわけか…)」

黒服は勢気が発せられる気迫と越後陽炎零式の力に彼方を見て思案する。

「…あ!!そういや俺は何処に向かえば良いんだ!?」

勢気は今頃気が付いて言う。

「済まないな、目的地には私が運ぼう」

「げ!?斑鳩先生!?」

黒スーツに身を包んだ斑鳩が現れ、勢気は奇声をあげる。

『栗坂、突然の初陣になったが、お前の様な馬鹿はマニュアルを見ていくより実戦で覚える方が向いているだろう、身を以て覚えろ』

『酷ぇ!?何気に母ちゃんと同じ事を言われた!?』

斑鳩先生は勢気にテレパシーを送り、勢気はオーバーリアクションで応える。

『跳ぶぞ!栗坂!』

-パチン-

-ヴゥゥン-

『おおお!?何だコレ!!?』

斑鳩先生が指を鳴らすと、特殊なフィールドが斑鳩先生と越後陽炎零式を包み込み、斑鳩先生と越後陽炎零式が浮き上がって勢気は叫ぶ。

『空間転送!…跳躍!』

-シュン-

斑鳩先生が念じるや、斑鳩先生と勢気、越後陽炎零式は共に跳躍する。

___________________

-ギショォン-

『敵、11次元と3時方向、7時方向より跳躍せり』

『挟み撃ちか…、不味いわね』

『WRF2、ユミル3、魔導兵器1、何れも新型みたい』

『因果の黄昏か魔空間の卵の孵化が近いってのに…!』

『仕方ないわ、端末をばらまいたらあの三人が来る前に撤退しましょ』

『了解』

新恋、琴織泉、敷島芙蓉の三人は互いにテレパスを送りながら作戦を決める。

『着いたぞ栗坂!』

「先手必勝ぉぉぉ!!!」

-ゴォォォ-

『きゃ!?』

-ドゴォォォォォン-

転移するなり、勢気はアクセル全開で突っ込み、頭から山肌にめり込む。

「や…やりやがったな、効いたぜぇぇぇ!!!!!」

「か…勝手に突っ込んで何か暑苦しく言ってる!?」

『いきなり全開で山に激突する馬鹿者が居るか!!』

勢気は泉の来鳴疾風(クルナリ・ハヤテ)に攻撃を回避され(勝手に突っ込んだだけだが…)、熱い口調で言うが、泉は勢気の暑苦しさよりも常識の通用しない馬鹿さに戦慄、斑鳩先生は勢気の馬鹿さ加減に思わずツッコミを入れる。

-ギショォン-

「今度は当てぇぇる!!!!」

-ゴォォォ-

「また突っ込んで来た!?」

『………』

勢気は瞬く間に態勢を整え、再び来鳴疾風に突っ込む。

『泉、その馬鹿ちん…さっさと落としちゃいなさい』

『い…言われなくてもやるわよ、ただ…』

『ただ…?』

『…なんか調子狂うのよ、この馬鹿さ加減…!』

「オラァァァ!!!!!」

-ゴォォォ-

-ドゴォォォォォン-

勢気は再び来鳴疾風に突撃するが、容易く回避されてまた山に突っ込む。

『全く…あの馬鹿者は…うん…?』

斑鳩先生は激突した越後陽炎零式を見て何かに気付く。

-ズゥン-

「オッシャァァァ!!!痛くも痒くも無かったぜぇぇ!!!」

山には小さな円形のクレーターが出来ていたが、越後陽炎零式と勢気には衝撃は伝わっておらず、越後陽炎零式は素早く態勢を立て直す。

「ディフレクト・スフィア!?」

『…ほう、防御と回避を身体で覚えたか、やはりただの馬鹿ではない』

泉は高度な障壁展開をしてみせた勢気に驚き、斑鳩先生は勢気を少し見直す。

「…コイツ、放っておくと危ない!」

-シシシシシシュン-

泉は予感に似たものを感じ、来鳴疾風のハンドガンを放つ。

「殴り落とぉす!!!」

-ガガガァン-
-ヴゥゥン-

初弾は越後陽炎零式の拳でたたき落とされ、続く弾はディフレクト・スフィアで弾かれる。

「潰すぜぇぇぇ!!!」

-ゴォォォ-

「突っ込むだけの馬鹿に…!」

-ドゴォォン-

「ぐあっ!?」

勢気は来鳴疾風に向かって突っ込むが、泉の来鳴疾風は瞬時に勢気の攻撃を回避し、すれ違い様に超電磁銃を放って越後陽炎零式にダメージを与える。

「墜ちろ!」

-ズガァァン-

-シュン-

「!?」

泉はトドメの一撃を放つが、勢気の越後陽炎零式は身を翻して回避する。

「お前が銃なら!俺様はこれだぁぁぁ!!!!」

-ヒュゴォォォッ-

「猛炎の発火能力!?コイツ!馬鹿なふりしてA級超能力者だったのか!?」

勢気の拳から猛炎が噴き出すと同時に越後陽炎零式の拳から猛炎が噴き出し、泉は超能力者との邂逅に驚く。

「熱き一撃ぃ!!バァァァニング!パァァァンチ!!!!」

-ヒュゴォォォォ-

「単純ね!」

勢気のバーニングパンチが放たれたが、来鳴疾風に回避されてしまう。


しかし…

-ギギギギュゥゥゥン-

-ドロドロ-

「…嘘!?掠っただけで…!」

-ドォォォン-

来鳴疾風のハンドガンとシールドが少し掠っただけで溶断され、泉は勢気の力に驚く。

『端末機、ユミルにより間もなく壊滅、そろそろ撤退する』

『泉、端末はもう保たないわ、撤退するよ!』

恋が戦況を報告し、芙蓉は泉にテレパスを送って撤退を促す。

『…!?、わかったわ!』

「あ!?逃がすかぁぁ!!」

泉は直ちに撤退に移り、勢気は追撃態勢に移る。

『待て!』

-ガッキョォォン-

「ぐあ!?」

-ビシッ-

「痛゛っ!?」

『深追いはするな、戻るぞ』

斑鳩先生は召喚したWRFで勢気を強引に引き止め、フィールドを展開して跳躍準備に移る。

-ヴゥゥン-

『うおおおっ!?』

『跳躍!』

-シュン-

斑鳩先生は勢気に有無を言わさずに共に跳躍する。

___________________

お目汚し失礼。
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