さっきブログの履歴を見たら「ボロニアソーセージ、丸かじり」で検索があったアロマ珈琲なのですが。


これは以前書いた「大藪春彦の世界」という記事で書いた単語なんです。


大藪春彦は今は亡きハードボイルド作家で、私の人生に多大な影響を与えた方なのです。


大藪春彦の小説の主人公は、皆が皆、常人にはない物凄い肉体と、旺盛な食欲、その他の持ち主。
その他とはここでは書けません。小説をごらんください。


で、主人公にはボロニアソーセージを食べるシーンがちょくちょくあらわれるのです。


詳しくは小説をごらんください。または、私のかつての初期の記事「大藪春彦の世界」をお読みください(笑)。



さて。
私には数年前からあるものが欠けていると思っています。
解離性大動脈瘤を発症して以降、激しい運動ができなくなり、暴飲暴食もできなくなったがための理由によるものです。


10代から20代のころは大藪春彦の小説の主人公に自分を当てはめたり、行動を思考の中で疑似体験すると、体の奥底から湧き出るものがあったりしたものです。


大藪春彦の小説の主人公は時に、痛みや苦しみを「無視」し、自分のことなのに他人事のように冷静に対処する。

出血し傷が化膿し死にそうで震えが止まらないときにも、イノシシとかの肉を食べ、抗生物質を飲み、痛みや苦しみを無視して治したりする。


あれは大藪春彦がハルピンとかで凄まじい幼少、青年期を過ごしたときの体験や酷寒での数々の狩猟体験とか、その他大藪春彦の超ハードな体験により醸し出される一事例なのだろうと思う。

彼は痛みや苦しみを完全に無視する類の技術がなければ生きていけなかったのだろうと思う。物凄い体験があったことは数々のリアリティのある小説の表現を見れば想像できる。


最近大藪春彦を読んでいない。
3月の手術前には数冊読んで、手術中に何があっても戻ってこれるよう主人公の強運のすべを頭にたたきこんでおこうと思っている。