隣の芝は藍より青し最上川

やりたいことがあって、それをやれている人が、すごいなあとおもうます。
ぼくは、やりたいことがあんまりないのです。まああるっちゃあるんだけど。
ぼくは、まだ小学五年生ですが、将来、なにをしたいかなあとかんがえてみました。
ぼくは、しずかな湖畔に小屋をたてて、朝は魚をつって、昼は野菜を育てたり、かっているねことあそんだり、夜は暗い部屋で好きなひととだけおしゃべりをして、本を読んで勉強して、どこにも発表しない論文を書いて、寝る、という生活をしたいです。
「ロハス!!」
まあ、ロハスですけど。

しずかに生きたいんです。ふつうに生きていたいんです。
ただ、ぼくがおもうふつうとは、上に書いたようなことで、おともだちがおもうふつうとは、すこしちがうみたいなんです。
だからぼくも、とりあえず、「じゃあ学校の先生になる」といっていますが、学校の先生以外がいやなのであって、いやな要素が少ない学校の先生ならいいかなあとおもうのです。
でも、別に学校の先生にとてもとてもなりたいというわけではないとおもいます。とてもとても学校の先生になりたいひとには、めいわくなはなしだとおもいます。

じゃあぼくがとてもとてもやりたいことってなんだろうというと、「ねこをかって、釣りと作物を育ててごはんをつくって、好きなひととおしゃべりをして、本読んで寝る生活がしたい」なんですよ。

なんでその生活ができなさそうなのかというと、土地にもお金を払わないといけないだとか、飲み水にもお金を払わないといけないだとか、作物の種を入手するにもお金を払わないといけないだとか、料理するための道具にもお金を払わないといけないだとか、病気になったらお金を払わないと看てもらえないだとか、そういう、いろいろがあるんです。

お金を払うのがいやだっていうけち臭い話とはちがうんですが、
贅沢品といえば、本しかないのに、生活をするために、しずかな生活を犠牲にするほどの労働をせねばそもそも生活ができないというのが、ちょっといやなんです。

しずかな生活がしたい→お金がないと生活できない→ならば働こう→しずかな生活ができない!!
ということに、ぼくは気がついてしまいました。

でもきっと、なにごとも、できないことはないとおもうんです。
できないことはないはずだけど、やらないのは、たぶん、ぼくがどこかでそれを、あきらめているからです。

ぼくはほんとうは、20歳になるまでに、サハラ砂漠で死ぬ予定だったんです。
だけども、いまだ生きてしまっています。生きる予定でなかった20歳以降を、ぼくはどうすればいいかわからない。

あっ、ぼく小学五年生なんだった!今の無しで!

んーまあでも、そんなぼくに、まわりの大学生のおにいさんおねえさんは、「おれはこんなすごいことしているんだぞ!すごいだろ!きっとすごい会社に就けるぞ!おまえもすごいことをしろよ!」と強要してくるんです。
ぼくはべつに、すごくもなりたくないし、立派にもなりたくないです。
たぶん、そういう、気持ちの差があるんだとおもいます。

きみは生きているんだよ


ごはんについて

ごはんが美味しいと感じるときが、いちばん危ない!
ぼくにとっては。

ごはんは基本的にまずいものだ。それが美味しいということは、そう思ったときは、ぼくあきっとオカシイんだ。

きょうもぼく、トイレでごはん食べなきゃいけないんだけど、弁当がおいしんだよ。
チョット、気をつけたほうがいいね。

死後顕示欲にまみれて、

死んだら有名人になりたい。

そうしてこっそり生き返りたい。
こっそり生き返って、ぼくが有名人になっているのを見たい。
でもぼくは、有名人だけども、名前も顔も年齢も性別も出身地も、明かされないんだ。
ぼくが「死んだ」ということしか、伝わらない。
僕の知らない全国の「ご近所さん」が、「彼はいい人でした、惜しい人を亡くしました」と、憶測で涙するのを見たい。
僕の知らない全国の「同級生」が、仲良しだった僕を亡くして悲しんでいるのを見たい。
でもだれも、みんな僕のことを知らない。
ぼくは、愉快になって笑うと思う。
笑っても、みんなは僕の顔を知らないから、僕が笑っていても僕だと気がつかないと思う。
ぼくは、それはそれでさみしくって、寂しくなって笑うと思う。
それで、また、死ぬと思う。

うわああああああああ

うあああああたたああああああ!!!!
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