ちいたんの小さな手

同窓会からの興奮がまださめやりません。本当いい一時だったなにものにもかえがたかったなぁ。ママにはいい思い出がいっぱいあるなぁ･･･改めて思いました。その頃は必死だったけど今思うと何だかあんまりに不器用でまっすぐで可愛すぎる。
実は･･･昔の男ってﾔﾂにあったんです。昔ママをふった男に、です。昔の男っていっても可愛いものでせいぜい手を繋いだかどうかくらいの？交換日記とかしちゃってた可愛すぎる日のそれですでもある日突然別れを切り出されて･･･。凄く悪いﾀｲﾐﾝｸﾞだった。父がくもまっかで倒れて意識不明になって生死を漂う所におちこんでしまった時でした。ｼｮｯｸだったし衝撃だった。だけどそれ以上話を難しくさせたくなかったし相手が離れたいといっているのにママにはすがる余裕も元気もなかった大好きだったけどね何で？そんな気持ちもあったのに問いただす事もしないで黙って別れを承知していました。その彼にあったんです相変わらずいい男で輝いてました。元気そうで嬉しかった。
男2人女2人で飲みました。お店の人の適当な振り分けだったんだか運命だったんだか？ママは彼の隣の席。ﾊﾞｯﾁOKでした。幸せすぎて蕩けそうだった。子供だった昔の時にはこんな楽しい夜を送った事はなかったよ。当然学生だったんだから当たり前だけどさ。
何より嬉しかったのは本当に本当に彼がママとの再会を喜んでいてくれたようだった事でした。蟠りを残したような形の別れ方だったし卒業後もずーっとずーーっと疎遠になっちゃって個人的に連絡とりあうような事なんかもちろんなかったしね。「いやぁもう2度と会えないと思ってたからさ。こうして会って飲めて良かったよ〜」って。優しくされすっかりお姫様扱いされて･･･もう本当に本当に幸せすぎた。彼が独身で身軽な内はこんな風に辛かったり寂しくなった時は甘えさせてくれるな、なんて思っちゃった昔ふられた時聞けなかった別れの理由もなぜかみんなで話してる雑談の中でそんなような話題になってママにむかってだけ言われた訳じゃないけど、何となぁくそれの答えらしい事を彼が言っていました。からっと、さらっと･･･。そっかぁ、だからママたちうまくいかなかったんだね･･･。そんながてんがいっちゃいました。そしてそれは彼自身の事だったんだろうけど何となぁく旦那の気持ちを代弁してくれてるような声にも聞こえました。「この適当な感じを受け入れてくれる人じゃなきゃ俺はﾀﾞﾒなんだよね」って。そうその適当さ。寛容さがママにはないんだよね。きちきちとして固すぎて、きつすぎて･･･だからいけないんだよね。そんな単純な分かりやすい日々の答えが･･･昔の鮮やかな恋の行方が･･･気持ちいほどにｻﾗﾘと彼の軽い言葉にのってママに届いた一夜でした。大事な、淡くて甘い大切な思い出。いつまでもいつまでもこの素敵な宝物をママは静かに抱き締めていたいと思います