持論)精神病と付き合う2

適切さを超えた大きな感情は、どの感情であっても思考を偏向させやすいが、特に問題となるのは『恐怖』『悲しみ』『怒り』だろう。
それが『現在の』『本当にあったこと』ならば、普通のことだと言えるのかもしれない。
だが、前記事にも書いた通り、突っ走った思考は感情をより増幅させるので、早めにその鎖を断ち切った方が社会生活を営みやすいといえるだろう。

さて、わざわざ『現在の』と書いたのには理由がある。
それは、私を含め精神疾患を患う多くの人が『過去の』出来事に拘りがちだからだ。
しかし、以前から何度も言っているように、過去は過去だ。過ぎ去ってしまった時間。戻ることのない時間。考えても最善の策などない。何故なら、その時のソレが最高の最善策だったからだ。
それ以上の最善策などない。
後悔は先に進む為、次に生かす為にあるのだ。
もう二度と同じ哲を踏まないように…

過ぎ去った時間にいる相手。
その相手の所業に拘るのも間違いだ。
他人は変えられない。過去も変わらない。
忘れて生きるのが一番幸せだ。
忘れられないなら、思い出す時間を無くせばいい。
現在を精一杯、生きればいい。

相手をひと時も忘れないのは、忘れたくないからだ。
愛すにしろ、憎むにしろ…その本質は同じ。
固執…粘着…依存…
どちらも同じ。
忘れたくないなら…愛おしいなら…忘れなくていい。
憎むくらいなら、切り捨てた方がいい。その方が身の為だ。

過去に拘るのは、エネルギーを使う。
そのエネルギーは過去に使うより、未来の為に使った方が身の為だ。
何故なら、人は皆、未来への切符しか持っていないから。
時間は皆平等で、余分な時間などないから。

そう…大事なのは考え方だ。
過去に拘るのは、自分の未来を疎かにしている…軽視していることと相違ない。
自分を大事にしていないことと相違ない。
未来の為に現在を使う。考え方のベクトルを変える。
それこそが、症状改善に繋がる。
それこそが、上手に付き合っていくコツ。
そう思う。

持論)精神病と付き合う1

精神病に一度なったら、なかなかソコからは抜け出せない。
ならば、ここは一つ考え方を変えて、上手く付き合っていく手段を考えた方がいいだろう。
何故なら、この病の一番の問題点は負のスパイラルに陥ることだからだ。

その前に、ここで一つおさらいの意味を込めて。
まず、精神病とは何か?
精神病は簡単に言うと、脳内物質の機能障害といったところか。
神経物質の過不足。それが適切でない。そんな状態。
そしてソレが癖づいている。そんな状態。
感情云々は、それに付随しているだけにすぎない。
そういうと、恋心などもそうなので色気も素っ気もないが(笑)
勿論コレには、卵が先か?鶏が先か?の賛否両論あるだろうが、とりあえず今は、このまま話を進めていく。

さて、ここで問題となるのは、その付随する感情と思考のパターンである。
まずは感情。
コレは脳内物質をコントロールするということにも繋がる。
コレは、ある程度、生活習慣を改善することで出来る。
社会生活の障害になっていない人ならば、こちらを積極的にオススメする。
では、社会生活の障害になってしまった人の場合は?
生活習慣の見直しをするのは当然だが、加えて薬の服用が最も有効である。

しかし、忘れてはいけないのが思考パターンの存在だ。
思考は感情を増減させてしまう。
(※逆もまた然り。大きな感情は思考の偏向を招きやすい。)
そして、いわゆる精神病の人は、突っ走った思考で感情を増幅させてしまいがちなのだ。
その思考の癖を直さなければ、何度でも繰り返し同じ罠にハマってしまうだろう。
それは薬を服用していてもだ。
薬は思考とは、直接の縁がない。
薬はあくまで、脳内物質に影響を与えているだけなのだから、その部分は自分で努力するしかないのだ。
そして、その部分こそが、社会生活に直接関わっているともいえる重要なポイントなのである。
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