心身不調を治すには顕在意識に、その原因(傷付いた自我)を認識させ、積極的に癒やすと良いと言われている。
が、一人でやるのはオススメ出来ない。
何故なら、自分一人で全てを解決しようとすること自体が病んでいる証拠だから…
病んでいる自分に健全な癒やしは出来ないから…

自己修復自体は案外簡単。
しかし、それは屈折している…やればやるほど屈折していき、健全ではなくなる。

私の間違いは、そこにあった。
私は長い間、病院にもかからず、他者に話すこともなく、ひたすら自己修復に精を出した。
『自分のことは自分でしなければならない』
『他者を巻き込むのは甘え。罪である』
この2つが私の中に絶対冒してはならない規則としてあったからね。
だが、この規則自体がある意味正しく、ある意味間違いでもある。
病んだ精神状態で修復しても、更に病むだけだ。
そして、更に傷付き病むのである。
結局、無限ループは私から全てを奪った。
私の自己修復は対処療法でしかなかったから…問題を残したまま…
いや、言い換えれば問題だけが残ったんだ。
そして、直面し続けている…

最初は逃げた。それまで通り、対処療法で自己修復した。
次は向かいあった。
しかし、呪縛からは逃れられず、自我を更に傷つけた。
今、悩む。
私は健全な私など知らない。
病んだ私しか知らない。
そこに恐れがある。

自覚することが良いこととは限らない。
自覚したが故に苦しみ悩むこともある。
恐れ故に踏み出せず…肯定と否定のループに嵌る。
還る自分を知っていたならば…その自分が成長した姿を想像することが出来たならば…きっと、闇を晴らすことも出来るだろうに…