■明け方、ヤマナシオチナシイミナシな青益の夢を見た件




「いやいやいや、待って。待ってください」
「待てません」
「ちょ、ちょっと青木さ…わひゃあああ」

薄い布団の上、情けない声を上げて益田は仰向けに倒れ込んだ。のしかかる男の重みに、気が遠くなる。
一方青木は涼しい顔で、容赦なく益田の鎖骨に噛みついた。

「やだってば…何なんですよ、もう!」

最早涙声になって抵抗する益田の腕を易々と押さえ込んで、青木は浮き出た骨の感触を確かめるように、そこを何度も何度も甘噛みする。

「痛い、やめ…んむ」

尚も拒絶の言葉を発する益田の唇は、軽く舌打ちして顔を上げた青木のそれに塞がれた。
始めは頑なに閉ざしていた歯列も、啄むような口付けを繰り返されるうち緩みだす。その隙を逃さず、青木はするりと自らの舌を差し入れた。

「ん、んぅ」

深く貪られるような感覚に、まるで甘い毒を流し込まれたように益田の脳が痺れる。つむっていた瞼を口付けの合間に開けると、予想外に優しい顔をした青木の眼差しが視界に飛び込んできた。

「益田君が可愛いからですよ」
「…はぁ!?」
「顔も仕草も声も、全部可愛い。だから待てないし、やめません」

普段なら絶対聞けそうに無い青木の言葉に、益田は我が耳を疑った。
驚きを通り越して寧ろ気持ち悪い。そしてそれ以上に、恥ずかしかった。

「しっ、信じられない…何てこと言うんですかアナタ。有り得ない。絶対に有り得ない」
「たまには良いでしょこういうのも。ほら、続き」

気を散らした益田を咎めて、青木は拗ねたような口付けを彼の額に落とす。ちゅ、とわざと音を立てられたそれに、益田は火照った頬を更に紅潮させた。







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お前ら誰だYO☆\(^O^)/信じられないのは私の方です。なんだこの甘ったるい青木様は…!
しかも良い所で目覚ましが鳴ったので、なんとも生殺し状態に。
挿入の有無が非常に非常に気になります(下品失礼)


私、鎖骨攻め好きなんだなぁ…。