5月30日ですね。
ということでフラジャンです。ただし毎度お馴染み(?)フランシス独白。
一応5月24日の竹林をイメージしています。が、ひまさんがリベンジしたいと仰ていたので、リベンジなさった際は私もリベンジします。
あの子の冥福とあの子が守護する国の平和を祈って。
君は剣なんて握らなくて良い。
俺がそういっても、それでも剣を握るというならば、俺は君の視界を奪うことにするよ。
君が振るった剣で、何を切ったか見ずに済むように。
流れる赤を知らずに済むように。
事切れる瞬間の瞳に見られずに済むように。
薄汚い現実を見ずに済むように。
悲惨な世界を知らずに済むように。
俺は君をこうやって守るよ。
俺を楯とすることを良しとしない君を守るための方法。
剣なんて握らなくて良い。
戦場に立たなくて良い。
聖女じゃなくて良い。
長閑かな村で、花を摘み、ヤギ達と昼寝をし、笑っていて良い。
俺なんか守らなくて良い。
俺のために死ななくて良い。
それでも。
君が剣を握り、戦場に立ち、聖女として民を率いるならば。
俺は君を守るよ。
この世界から、この現実から、君を守るよ。
(無力な俺だけれど、一丁前に君を守りたいんだ。ただただ君を守りたいんだ。)