漫画175話/アニメ11話
トリオを一寸手助けしちゃうフラン奥様エリザベスさんのお話。
前の恋バナ(?)ネタのときもでしたが、奥様は割りと突然現れます(何)
漫画では未払いだったのに、アニメでは振込済だったのなんでかなって思ったのもあってwww
「うーん、どうやって着いていくか…」
「普通の旅客機なら他の客に紛れ込めば良いだろうが…」
「プライベートジェットだと厳しいな。」
「ラゲッジルームなら空いてるんじゃないかしら。」
「あー、なるほど!………って!?」
天啓のような提案に合点がいった直後に、その提案者を三人揃って振り返った。
「…エリザベス…」
「お疲れ様、M-21。おはよう、タオ、タキオ。三人ともお腹減らしてるかと思って。」
差し出されたサンドイッチを、素直に三人は手に取った。
「基本的にマスターもフランもこういうとき手ぶらだし、レジスも実家に帰るだけだから。流石にこの状況下でルケドニアの皆様に手土産ってこともないだろうし。」
自分もちゃっかりサンドイッチを手にして、社長夫人は暢気に続ける。
「気圧変化もタオにかかればちょちょいのちょいでしょ?」
「それはモチロン………って、エリザベスさん」
「ん?」
「何でいるの?」
タオの問い掛けに、口をモグモグと動かしながら、社長夫人は首を傾げた。
「社長達と一緒に行ったんじゃなかったの?」
「まさか。私はお留守番係よ。ルケドニアにもあまり行きたくはないし。」
へぇー、と三人は返すしかできない。
「マスターがご一緒だから、ゆっくりとした移動だとは思うけど、急いだ方が良いんじゃないかしら。」
はっとしてタオはキーボードを叩き出す。
「先に飛行場に回り込もう。そんで、発信器を仕込んで、タイミングを見計らって忍び込む。社長のことだから、あの方が乗る前に機内の確認をするだろうし、実際に乗り込めるのは出発直前ってとこかな。一先ずなるべく時間に余裕が欲しいから二人とも急いで準備して。」
M-21とタキオは頷き合って動き出す。
「先刻気にしてたお給料はすぐに振り込んでおくわ。」
「「「有難うございます!」」」
社長夫人の言葉に、三人の声が綺麗に重なった。
「だから、マスターとフランケンシュタインを、宜しくね。」