眠るネタ3話のうちの1つ、朝編。
2024-2-4 22:02
朝寝
ある朝のこと。
「九井。百合さんに聴きてぇことあって電話してんだけど、全然出ねぇの。連絡つけらんねぇ?」
「あー、今日灰谷全員休みの日で、予定も無いっつてたから、昼位まで無理。」
「はあ?あの姉弟、3Pでもしてんのか。」
「三途、お前…」
ノックも無しに入室した三途の、その言動に、九井は顔を顰めた。それから小さく溜め息を吐いて、自身のデスクの前に立つNo.2を見上げる。
「単純に寝てんだとさ。蘭程じゃねぇけど、百合さんも、結構寝るタイプなんだと。」
「まじ?規則正しぃ生活してそうなのに。」
驚く三途に、九井も同意とばかりに頷いた。
「意外だよな。蘭か竜胆、どっちかだけでも仕事の日は、朝見送るから起きるらしいけど、二人とも休みで、特に予定の無い日は、ゆっくり起きて、昼頃漸く活動するんだってさ。」
「ふん。」
「蘭と違って延々と寝てる訳じゃねぇから、遅くとも12時過ぎりゃ電話出てくれるぞ。」
九井のアドバイスに、三途は軽く頭を掻きながら、スマホを取り出した。画面に示される時刻は正午まで、まだ2時間以上ある。
「着歴残ってるだろうけど、起きたら電話くれってメッセージ入れとくか。」
「あ、それ、どっちも大して意味ねぇぞ。百合さん、全員休みの日、あんまスマホ見ねぇから。電話鳴れば手に取るって感じ。」
「電話しか使えねぇって、昭和かよ。」
「昭和だろ、百合さん。」
「…だったな…。」
見た目の若々しさから、つい自分より大分年上ということを忘れがちである。
「んじゃあ、昼過ぎんの待って、電話入れるっきゃねぇってわけ?」
忌々しそうに息を吐いて、三途は首を傾げた。
「急ぎなら竜胆に連絡すりゃ、起こしてくれるぜ。あいつは起きてるから。」
九井はニヤッと笑って続ける。
「ただし、おねえちゃんの安眠妨害ってことで、竜胆超機嫌悪くなって、塩対応されっけど。」
「はああ?」
「ちなみに伝言頼むと、休みの日に姉ちゃん働かせんなよって、やっぱり超機嫌悪くなって、たった一言の伝言にすげぇごねられる。」
「あんのシスコン!」
「急ぎじゃないなら、昼過ぎんの待った方が安パイ。」
キレる三途に、九井は愉快そうに笑った。
「九井。百合さんに聴きてぇことあって電話してんだけど、全然出ねぇの。連絡つけらんねぇ?」
「あー、今日灰谷全員休みの日で、予定も無いっつてたから、昼位まで無理。」
「はあ?あの姉弟、3Pでもしてんのか。」
「三途、お前…」
ノックも無しに入室した三途の、その言動に、九井は顔を顰めた。それから小さく溜め息を吐いて、自身のデスクの前に立つNo.2を見上げる。
「単純に寝てんだとさ。蘭程じゃねぇけど、百合さんも、結構寝るタイプなんだと。」
「まじ?規則正しぃ生活してそうなのに。」
驚く三途に、九井も同意とばかりに頷いた。
「意外だよな。蘭か竜胆、どっちかだけでも仕事の日は、朝見送るから起きるらしいけど、二人とも休みで、特に予定の無い日は、ゆっくり起きて、昼頃漸く活動するんだってさ。」
「ふん。」
「蘭と違って延々と寝てる訳じゃねぇから、遅くとも12時過ぎりゃ電話出てくれるぞ。」
九井のアドバイスに、三途は軽く頭を掻きながら、スマホを取り出した。画面に示される時刻は正午まで、まだ2時間以上ある。
「着歴残ってるだろうけど、起きたら電話くれってメッセージ入れとくか。」
「あ、それ、どっちも大して意味ねぇぞ。百合さん、全員休みの日、あんまスマホ見ねぇから。電話鳴れば手に取るって感じ。」
「電話しか使えねぇって、昭和かよ。」
「昭和だろ、百合さん。」
「…だったな…。」
見た目の若々しさから、つい自分より大分年上ということを忘れがちである。
「んじゃあ、昼過ぎんの待って、電話入れるっきゃねぇってわけ?」
忌々しそうに息を吐いて、三途は首を傾げた。
「急ぎなら竜胆に連絡すりゃ、起こしてくれるぜ。あいつは起きてるから。」
九井はニヤッと笑って続ける。
「ただし、おねえちゃんの安眠妨害ってことで、竜胆超機嫌悪くなって、塩対応されっけど。」
「はああ?」
「ちなみに伝言頼むと、休みの日に姉ちゃん働かせんなよって、やっぱり超機嫌悪くなって、たった一言の伝言にすげぇごねられる。」
「あんのシスコン!」
「急ぎじゃないなら、昼過ぎんの待った方が安パイ。」
キレる三途に、九井は愉快そうに笑った。
コメントする
カレンダー
アーカイブ
- 2024年4月(1)
- 2024年2月(3)
- 2024年1月(1)
- 2023年12月(1)
- 2023年11月(5)
- 2023年10月(4)
- 2023年9月(3)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(3)
- 2023年6月(3)
- 2023年5月(8)
- 2023年4月(8)
- 2023年3月(3)
- 2023年2月(3)
- 2023年1月(4)
- 2022年12月(3)
- 2022年11月(3)
- 2022年10月(3)
- 2022年9月(4)
- 2022年8月(4)
- 2022年7月(4)
- 2022年6月(5)
- 2022年5月(5)
- 2022年4月(10)
- 2022年3月(4)
- 2022年2月(3)
- 2022年1月(4)
- 2021年12月(1)
- 2021年11月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(2)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(11)
- 2020年10月(1)
- 2020年5月(1)
- 2020年4月(1)
- 2019年5月(1)
- 2018年8月(3)
- 2018年7月(7)
- 2018年6月(4)
- 2018年5月(2)
- 2017年12月(3)
- 2017年11月(9)
- 2017年10月(10)
- 2017年9月(6)
- 2017年7月(6)
- 2017年6月(2)
- 2015年4月(1)
- 2015年2月(1)
- 2013年5月(1)
- 2013年4月(2)
- 2012年11月(1)
- 2012年10月(2)
- 2012年9月(2)
- 2012年8月(3)
- 2012年7月(5)
- 2012年6月(2)
- 2012年5月(3)
- 2012年1月(3)
- 2011年12月(1)
- 2011年11月(3)
- 2011年10月(1)
- 2011年9月(1)
- 2011年8月(5)
- 2011年7月(2)
- 2011年6月(7)
- 2011年5月(6)