ちょっと最近疲れてて、何か癒されそうな話をばと紗烙さまでもにょもにょ考えようとしたのですが、こういうときはやはりカナちゃんだな、と思い至りました。
やはりカナちゃんだな(大事なことなのでry
「うーあー。」
「お疲れだね。」
ソファーで呻きながら伸びていれば、優しい笑い声が降ってきた。
「カーナー。」
「最近色々あったもんね。」
「未だだよー、未だ過去形にならないよー。今週来週も未だ当分色々あるよー。」
「お疲れ様。」
カナが差し出してくれたカップを受け取る。
「ありがとー。優しいメイプルティー…じゃない?あれ?これ…」
優しいメイプルが香ると思いきや、カップからは華やかな香りがした。
「これ、桂花烏龍茶?」
「あ、気付いた?前に好きだって言ってたから。」
「好き好き!大好き!わっ、嬉しい!」
実はメイプルティーよりも好き、ということは、私の天使には内緒。
ずずっと啜れば、華やかな香りが微香を擽る。
「久し振りに飲むー。美味しー。」
「喜んでもらえて良かった。」
「うん、有難う。でもどうしたの、これ?中華街で買ってきてくれたの?」
私の問いに、カナちゃんは一寸困ったように頬を掻いた。可愛い。まじ天使。
「耀さんに頼んで送ってもらったんだ。」
「わざわざ!?」
「美味しいのが良いなって思ったから。」
耀さんが選んでくれるのなら絶対だと思って。と続けたマシューは天使じゃなくてなんだと言うのだろうか。いや、天使だ。
「有難うカナぁ。」
「最近忙しくて疲れてるみたいだから、少しでも元気になってもらえたらなって。」
「超元気になる!」
「良かった。」
ほっとしたように優しくマテューは微笑んだ。
「あんまり無理しないで。」
「…カナ…」
「ね?」
「うん。有難う、カナ。」
カップがなければ、カナを全力ハグしていたところだ。
ハグのかわりに、華やかなお茶を啜った。
(僕で良ければ話も聴くからね。)
(俺モ、イル。)
(カナー!二郎さんー!)