センセーショナル

話題:デザート
それは私が小学高学年の頃。
私に引っ越してきて初めての友達が出来た。
キッカケは、彼女がイジメられていたのを私が庇ったことだった。
まあ、そんなことをすれば、また私もイジメられる羽目になるのは分かっていたが、私はソレがどうしても許せなくて。それにイジメられ慣れしてるから、今更ねぇ。
というわけで、彼女の家で勉強するというのを理由に、両親から外出許可をもらい、私は彼女の家へと赴いた。

彼女の家は、とても綺麗で現代風の立派な家だった。
彼女にとっても私は初めての友達らしく、とても緊張していたのを覚えてる。
そして予定通り勉強会。
お互いに分からないところを補完しつつ進めていく。
ある程度進んだところで、彼女のお母さんが『一息して、コレでも食べて』と、なにやら持ってきた。
見たことない白い食べ物。
『ありがとうございます。いただきます』と言い、添えつけのスプーンで掬って一口。
なにコレ?食べたことない味。冷たい。でも美味しい!
私は彼女に、『コレ食べたことない。なんていう食べ物?』と問いかけた。
彼女は『ヨーグルトだよ』と教えてくれた。
私は、その味の虜になった。
友達の家に行くというのも、ほぼ初めての経験で、綺麗な家に優しげなお母さん、更にデザートまで出してくれるなんて、なんて裕福なご家庭なんだろうと憧れたりもした。
そして改めて決心したのだ。
私が彼女をイジメから守っていく!ってね。
別にヨーグルトに魅入られたからじゃないよ。こんなご家庭の娘さんがイジメに遭うなんて間違ってる!って思ったんだ。
私はいい。私は。
両親からもイジメられてたからね(苦笑)

あっ別にイジメられてもいいと思っている人がいるわけではないからね。
基本的には因果応報でもない限り、イジメられていい人間などいないと思ってます。

スペードのエース

話題:不思議な話
あれは中学生の頃。
同級生に遊びに来ないか?と誘われ、それを両親に伝えると、OKを頂いたので、トランプを持ってワクワクしながら、その同級生に案内してもらいながら、そのお宅へと向かった。
両親がOKするのは珍しい事。
道中、同級生と楽しくお喋りをしながら、そのお宅へと向かう。
古い佇まいの広い家が並ぶ道中。
そして着いたのが、これまた古い佇まいの大きな家。
私はその時、何故かゾクッとした。
何か違和感。なんだろう?
そうは思いながらも、私は同級生に促されるまま家に入った。なんだろう?
何して遊ぶ?と同級生。私はトランプを持ってきたことを伝え、トランプで遊ぼうと伝えた。同意する同級生。
だがしかし、結果的に言うとトランプでは遊べなかった。何故なら、いくら数えても枚数が足りない。スペードのエースがないのだ。
おかしいなぁ?家に忘れてきたのか?
仕方ないので、私達は外に出て、お喋りをすることにした。
そして時間が経ち、私は同級生の家をおいとました。

その夜のことだった。
私は怖い夢を見た。
夢の中に同級生の家が登場。だが、私が入ろうとすると、同級生の家の上に大きな顔がいくつもあり、声を揃えて『帰れ!』と怒鳴りつけてくるのだ。
私は怖くて、怖くて…
目が覚めた。
体は寝汗をかいたのか、グッショリと濡れている。
夢?
でも私は二度と、その同級生の家に行きたいと思わなくなった。むしろ怖い。

そうそうトランプだが、家に帰って数えたら、枚数揃ってた。
スペードのエースも、当たり前のようにトランプケースの中に入っていた。
何故、同級生の家の中では見つからなかったのか謎。
因みに、その同級生に本を借りパクされたので、その後の付き合いはない。

尚、その一件後から私の物信仰が始まる。物は私を守ってくれる。大事にすればするほど守ってくれる。
トランプも何かから、私を守ってくれたのではないか?
そう考えずにはいられないのだ。
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