先日の続きです。
魔法に戻ってきたと思ったら、今度は最遊記がきている。
今期のアニメ、やばい。
あ、呪いの子世界線の黒百合夢主は闇落ち(落ち?)してます。
長くなりそうなので、今回はここまで。3話予定でしたが4話かなー。
場違いとも思える梟が優雅に部屋に入ってきた。足に抱えた籠から、一匹のトラ猫が飛び降りる。
テッドを見ていたセシリアが、その猫を見てまた驚いた顔をした。猫はセシリアを見留めると、音を立てて本来の姿に戻った。
「お義母さん…」
「セシリア」
僕らはマクゴナガル先生と入れ替わるように立ち上がる。
先生はセシリアを捕らえる縄に視線を落としたが、僕を咎めることはしなかった。セシリアの優秀さと能力の高さは、義母であるマクゴナガル先生が一番理解していることだ。
「久し振りですね。変わりないというより、前より元気そうだわ。」
「お義母さんは、少しお疲れのように見えます。大丈夫ですか。」
「正直、少し疲れています。優秀な助教授がいなくなってしまったので。」
「…ごめんなさい。」
セシリアは心底申し訳なさそうに、視線を落とした。
「学校では全然見掛けませんが、貴女は何処で何をしているのですか。」
「…色々です。マルフォイ邸やレストレンジ邸とかで、色々と。」
重く頷いたマクゴナガル先生は、色々の内容を追及することはしないようだ。
「セシリア。此方に戻ってきなさい。」
「…無理です。」
「ではせめて、あちらから離れるだけでも。」
「それも出来ません。」
「セシリア!」
マクゴナガル先生の悲痛な声に応じるようにセシリアは顔を上げた。その表情からは強い意志が感じられた。
「出来ません。」
マクゴナガル先生は、1つ溜め息を吐き、それから深呼吸を1つした。
「もし報復を恐れるというならば、貴女1人位匿ってみせます。」
マクゴナガル先生の言葉に、隣でドーラが大きく頷いた。僕も頷くことはしなかったが、心は同じだ。
そんな、僕らの様子にセシリアは小さく笑った。
「それは何処からの報復ですか。」
酷く冷たい声だった。
「私が何をしたか、ご存知でしょう。」
誰かが息を飲んだ。マクゴナガル先生か、ドーラか、若しくは僕自身か。
「このうえ、闇の勢力をも裏切ったとしたらどうなるか…お義母さんともあろう人が想像できないはずありませんよね。」
自嘲するようにセシリアは言った。
「私はアルバス・ダンブルドアを殺したんです。」
セシリアの言葉に、マクゴナガル先生は唇を震わせ、両手でその顔を覆った。
ハリーの話で、スネイプとそしてセシリアがダンブルドアを殺したということは聞いていた。しかし、ハリー自身ですらセシリアが手を下したということを素直に受け入れることは出来なかった。特にもマクゴナガル先生はセシリア本人から事実を聴くまでは、と。