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どこにも


私が





いない






どこにいるの



教えてよ




皆は何処に自分がいたの?










私がいない


凍てつく肌


何で言わない。

幾度と繰り返してきた姉からの質問。

どうしてだ
何でだ
投げかける問いに何度も罵声を挟んで姉は言う。
私はずっとその間は黙りで口を開かない。


その姿はあまりにも子供じみていて恥ずかしく情けない。
そんなことをしてまで口を閉ざすには理由がある。

今まで散々、見下して拒絶してきた人間を信用できない。

姉は「自分は口が悪いから」「思ったこと言うだけだから」そう毎回のように言うけれど、それすら素直に受け止められない。

何で、という質問に今まで1つ1つ返してきた。
同じ質問をされるたび伝わるように言葉を変えて
罵声も拒絶も全部自分が悪いんだと

今でも自分が悪いと思っている

けれど、

「私、人の話し聞かないから」

何気ない会話の中だったけれど
けろんと言われた言葉が胸の中にぶら下がって


力が抜けてしまったと言うのか、
なんだろう、なんて言えばいいのかわからないけれど

無気力になってしまった



それからは姉の言葉に同意して

同意だけだと「意見はないのか」と言われるから
程よく姉が反論できそうなことを口にしてる


そして何かの拍子に爆発して「言え」と言われるたびに、黙り。



あの頃みたいに自分の意志を伝えようとする力がない。

だせない。


そんなこと言えない。


きっと言ったところで目に見えているから、更に口を開きたくない。

諦めやら自虐やらも混じってるのかもしれないけれど。




悪循環で堂々巡り。
幼稚だと思う。

この先どうなっても
もう姉と本心で話すことはないんだろう


心の鎖

心の中に張り巡らされた鎖は
過去のトラウマそのもの

心に与えられる耐え難い苦しみから守るために
鎖を張り巡らせ盾にしたことで
なんとか保っていた。


私にとって鎖を断ち切ることは、
死ぬことである。

ぐちゃぐちゃに変形して
最早スライムみたいにただれている心は
鎖のおかげで留めている部分があるのに

断ち切ると 途端にどろどろに落ちて
死んでいってしまう


傷だらけの心なんかじゃない
水がナイフで斬れないように
形のない心は傷がつかない
傷ならいつか癒えるかもしれないのに
傷がつかないから癒えもしない


傷が付いても付かなくても
痛みは変わらずにあるのに。



きっと、たぶん
トラウマとか過去の苦痛とか
心の痛みがそういうものならば
それは経験しなければわからない痛みだと思う。

火傷、凍傷、擦り傷、刺し傷、どの痛みにも当てはまらない。
例えようのない痛みは、想像することすらできない。
そう なのかもしれない。







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