人を見下し、身内を支配する。
自分の長所短所は予め自分で全て決めた範囲以外は頑として認めない。それゆえ、範囲外の評価をする他者は悪者とする。
頭でっかちで癇癪持ち。
人の批判と粗探しをしていないとダメ。
良すぎるまでの外面からくるストレスを身内で発散する。
まだまだ沢山あるけれど、私は独裁者な姉が怖かった。
同じ家の中に姉がいるだけで、理由のない焦燥感や恐怖感に苛まれ、
少しでも自分の意志を感じると罪悪感で死にたくなった。
いつも顔色を伺い、ビクビクしながら操り人形の生活をする。
毎日、毎日、繰り返して20数年。
やっとこれが、支配であり、マインドコントロールだということに気がついた。
そして、
実は姉だけが独裁者ではない、と。
母は超過保護で娘に依存する。
沢山のものを制限し、束縛して育てられた私には、誰もが経験するだろうものがない。
休日に友達と遊ぶ
自分で選んで服を着る
勉強をする
志望校を選ぶ
何もしたことがないが、母からされたことは沢山ある。それがまた私の心を握り潰していく。
幼い頃より口汚く罵り合っていた姉と母
互いに支配したかったからなのだと今なら分かる。
そう、今なら毒母と毒姉から支配され続けてきたから
自我を持つのも抵抗するのも罪悪感を感じるのだと分かる。
分かるけれど、死にたくなるくらいの罪悪感や恐怖感を
どうやって治せばいいのか解らない。
自分でありたいのに
自分じゃない自分から「それは悪だ」と囁かれる。
このままじゃ殺される
必ず家族と離れる日が来る。
ならば
家族と絶縁して1人で生きるのが良いのかもしれない
けれど、
そうするにも私がいないとどうにもできない。
物事を一般論で考えることはできるのに
自分のことになると途端に姉や母が定めた私の顔が出てくる。
そんなのは私じゃないと探すけれど
どこにも私がいないから
空っぽの私は何がしたいのかさえ分からない。
私はどこにいるんだろう。