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体中が軋む



ああ 私 まだ 生きている
生きてしまっている



劣化する心


恨み辛みが募って
憎らしい気持ちで見てしまう

へらへら笑って
気にしてないふりして

心の中じゃ
凄い形相で睨みつけている


いつしかその顔が私になって
嫌な人になってしまいそう


人を憎むって
こんなにも嫌な人になることなんだ



仮面が壊れる


人の邪魔にならないように
怖い思いをしないように
私は嘘を続けてきた
自分にも他人にも
虚言をしていないと
自分が壊れてしまいそうだった

それが少しずつ剥がれてきている


無理矢理に作った口調から
無理矢理に作った性格から
時折、ポロリと私が漏れる

そうすると家族は決まって気持ち悪いって
似合わないって



私は私が似合わないらしい


悲しいんだか
悔しいんだか
心痛いんだか
分けが分からなくなったけれど
でも考えてたら仕方ないことだった

だって家族からしたら嘘な私が本当で
本当の私が嘘なのだ

本当を隠してきたのに
誰かに言われたから何かを思うのは
あまりにも高慢である


仕方ないのだ
自分のしたことだから仕方ないのだ




仕方ないんだよ





もうあの日に
諦めたはずじゃないか。

人の粗が甘味らしい

私の言動1つ1つ
何かを見つけては指摘する姉

違う
おかしい
変だ
違和感

それらばかりを投げられる

聞きたくなくて黙りしても
姉が望むようにしても

そればかり


何をすれば満足なのだろう



姉は人を思い通りにすることはできない と
繰り返し口にするけれど
人を思い通りにしないと
人を否定する


人の粗探しをして
人の批判をしている時の姉は
それはそれは嬉しそう
その顔に私はいつも恐怖する

人に見えないんだ



いつも
いつまでも
姉は恐怖の対象でしかない



圧倒的な力


夢の話

誰もいない静かなリビングで
ただぼんやりとテレビを観ていた

見たこともないアナウンサーが

「本日、新たな法律が決定されました

人を殺してみたかった
人を死ぬ瞬間がみたい

そう仰る殺人があまりにも増えたため
自殺願望者を同意の元で殺した場合は罪に問われなくなると言うものであり――」

顔をしかめながら話すのを
その唇の動きを
声を
釘付けになって見ていた

気がついたら
テレビを掴んでいて
今か今かと

どこに どうすれば
誰かに殺してもらえるかを

まるで飢えているかのように
泣きながら待ちわびていて

起きた時には
枕がびっしょりになっていた

眠りながら泣くのは初めてなのに
何故か 初めての気がしなく
歪む視界で呆然と濡れた跡を見続けた私

殺されたいのか
自分で死にたいのか
死ぬ勇気も気力もないくせに
消えたくて仕方ない


夢が現実だったら良いのにって思った
胸の中に脱力感と絶望が渦巻く





宗教を信仰してないけど
自ら死んだ結果
死んでからも苦しむのかと思うと
救いもなにもない 途方のない絶望に覆い被さっている気がする

何もかも 魂さえも消えるなら
初めて幸せを感じれる
そんな気がするのに


生きたくない
けど
逝くのも怖い

何もしたくない
ただ
ひっそりと
消えたい

消えられないなら
眠っていたい
ぬくぬくの布団に包まれて
安心して眠っていたい
永遠に



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