スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

底は何もない


自分がいないという気持ちが常にある

私の体は此処にあって
確かに在ることが分かるのに

私がいない


心が見えないのではない
心がないのでもない


けれど、ない


上手く言えないのだけれど


人に合わせて人の意見を取り込んで、自分を二の次にした結果、
気がついたら私が見えなくなってしまった。

どうすれば良いのか分からなくて、
自分が見えない私こそが私なのだと無理矢理に思おうとした

もしも、その時に探していたら
なんて過ぎてしまったことを考えていたって仕方ないのに

自分を見捨てたから私はいなくなったと、心が泥に埋もれていく。



ああ、私は私を殺したのかもしれない。



此処に在って、どこにもない感覚


それが常にあって、時々たまらなく苦しくなると

頭上の少し離れた後ろの辺りで、私じゃない私が睨むように覗き込んでいる


実際に覗くはずなんてないのも理解しているのに


そんな感覚が理性すらも支配していくような



いつかその感覚が当たり前になって

どこかおかしい私は、自分が体よりも常に後ろにいるのが正常だと思いだすんじゃないかって恐ろしくなる。


どんどん私から離れるほどに泥に埋もれて
壊れる、狂う、自分でも気づかないうちに

どんどん、どんどん。




焦燥感と恐怖感が混じる。

呼吸するみたいに
心の中で叫びたい


死にたい!死にたいのは何故!何故私は何故と考えてるの!そう私は考えてる!今どうしようもないことを考えて考えて考えて考えて考え続けて狂ってる!


言葉を発狂してる様は、
まさに気が狂っている。
自分でも良く分かってる。


でも、自分で考えられるうちは狂ってないなんて、それこそ狂ったみたいに叫んでることもある。

声には出さない。

いや、出せなくて、口を大きく開けて息を吐きながら、何かが崩壊する心の軋みを感じている。



落ちていく泥の底は何もない


私の足下にも何もない



そこには何もないのに




落下するのが止まらない。


水面から覗く


心を持ちたい

当たり前で誰もが願わないような

そんな思いがある


私として心を持って生きることが酷く困難で



感情すらも誰かの望み通りに動くのは
素直じゃなくて良い子じゃなくて
操られてると気づいたから

理想を押し付けられても
そうなることは出来ない

私は物ではなくて人間として存在したい



人であるから人でいたいだけなのに



ぶくぶくと
心を溺死させられていくみたいで
水面に立つ私の足裏を心が見ているみたい

自分の心を死んでいく様を見るしかできない私を
私が恨んでいる




それでも怖いんだ
長年植え付けられた恐怖心は消えない

自分の心を持つことが
誰かの意に反することが
怖くてたまらない




逃げてしまいたい



もう何もかも全てから
それこそ呼吸することすら
逃げてしまいたい


宛てなんて どこにもなくて
逃げ場なんて存在してなくて
それでも今この衝動のまま
心臓が止まる時まで逃げ続けてしまいたい
たとえ 野垂れ死んだ自分を
世間が嘲笑って指差したとしても



そんなこと思っているうちに
逃げてる自分を追いかける自分もいる気がして
本当は生きたいということがわかった
優しさに包まれて
それこそ温い布団に包まれるみたいに生きたいなんて
そんな優しさありはしないのに


泣いてしまいたい
我慢とか遠慮とかそういうの考えずに
声を荒げて泣いてしまいたい



前の記事へ 次の記事へ