「保健師助産師看護師養成所指定規則」には、人間としての広い視野と高い見識をもつこと、生命に対する深い畏敬の念と豊かな人間性をもつこと、最新の知識と科学的思考をもとに、他の医療従事者と連携をとりながら患者や家族への適切な援助ができること、社会的使命にもとづき社会に貢献できること、生涯にわたり自己の資質向上に努めることができること、と明記されております。

看護師は、人間の生死にかかわる仕事をすると同時に、患者の心のケアも要求されるため、他人に奉仕するという崇高な使命感と倫理観が要求されます。

看護師の資格を取得して、希望をもって病院勤務を始めても、生身の人間を相手にしている以上、色んなトラブルや苦情にも対処しなければならず、その一方で、看護師としての専門的な知識や技術を身に付けなければなりません。

このため、生半可な気持ちでは、看護師と言う仕事は務まりません。ミスで注意されたり、患者とのトラブルに巻き込まれたりすると、つい、気持ちが落ち込んでブルーな気持ちになることもあるでしょうが、そんな時は、初心に立ち返って、自分はなぜ看護師を目指したのだろうと振り返ってみましょう。

病院でいろんな経験を積むことは、自分を成長させてもらえる場所でもあります。

挫折を味わい、困難を乗り越えて、がんばってきた人、苦労してきた人は、現場に立った時に、その苦労が糧となって信頼される看護師になれるのです。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」との先人の言葉は、苦労したことは、決して無駄にはならないということです。失敗を積み重ねていくことを恐れることはないです。人生にムダなものは一つもありません。

看護師の入職までに行なうこと