崩壊の足音

これは男性に限ったことなのですが…
私は、背が高すぎる人(180以上)や体格がいい人、筋肉ムキムキの人が怖い。
遠目ならいい。手が届かない距離ならいい。
まだ大丈夫。
でも逃げ出せるなら…その場から逃げ出したい。
それがムリなら…せめて、その人の手が届かない距離に…その人から見えないよう隠れてしまいたい。
それもダメな時は…もう堪えるしかない。泣かないように努めるしかない。
私の体は硬直してしまって、もう動けないんだから…

若い頃は、自分が恐怖を感じていることに気付かなかった…
だからこそ、困りはしたがそれなりに社会人として生きていられた。
だけど…
主人が蓋を開けた。
無神経にも人の心にズカズカと入り込み…無理矢理こじ開けた。

気付かないままなら、私はそこまで外を恐れはしなかっただろう…
知らずにいたなら、主人はそこまで私が外に出ることを嫌がらなかっただろう…
でも、もう遅い。
自覚してしまったら、もう閉じれない。

お兄ちゃん

容姿端麗,頭脳明晰,品行方正,スポーツ万能。
話題が豊富で遊び(ゲームやビリヤードなどの遊び)が上手くて、優しくて世話好き。
細身でセクシーな美男子♪
(今はコレに「世渡り上手」などが追加)

コレが私の最低基準…
「こんな奴いないよ」と、よく言われたけれど…
いたんだよ実際。身近に。
だから私はコレが男性の基準値だと思っていた。「美男子」という部分を除けば、そのへんにゴロゴロいる。…ってね。
もっとも、ゴロゴロいる説は思春期以降に呆気なく崩れたけど。

私は長い間…いや…もしかしたら未だに…この人の背中を追いかけている。
とても優しかったお兄ちゃん。非の打ち所のない…人間的に尊敬出来る…いや…そうじゃない。ホントはそうじゃない…
この世に完璧な人間なんていないんだよ。
もし、そういう人がいたなら…その人は既に病んでいる…
そういうもの。

お兄ちゃんは優しかったよ。それが贖罪なのか…なんなのか…私には分からないけどね。
良くも悪くも、私に多大な影響を与えた。
天国と地獄。
私に…自分の人生を諦めることを教えてくれた人…
未だに…夢に出てくるだけでも嬉しい…
泣きたくなるけどね…
(※再現夢ではありません。それは見たくない…思い出したくないんだ…)
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